みつきの投稿作品一覧

雨は降るだろう
絶えず降るだろう
思い出を映す
雫は透明で
愛の行方など
気にも止めやしないで
あなたがいない世界は
正常を気取ってる
わたしは
わたしを...

ねぇ、いつか
夜を思い出すような
星屑が
君の街を照らすよ
透明な線　繋ぐ 星座
君もそう 見上げてるの？
あぁ、今夜は
月明かりの向こうで
夢の中
君に会えたらいいな...

行き交う雑踏  紛れ込む足音
カンカン遮断機  そっちはだめだよ
戻っておいで
手招く人達　愛想の笑いだけが
上手に出来るようになったよ
心の奥は　誰にも内緒
言えないことは言わなくてもいいでしょ
見ないでいてね  ほんとうの私を
フィルター越しに写していてね
愛されたいだけ嫌われたくないだけ...

メアリー　メアリー
君が眠ってる
この世界は廻り続ける
嘘つきなフェアリーテイル
捲るページの続きを話して
メアリー　メアリー
君の声はもう
僕だけにしか聞こえないよ
あぁ、君がどこにも居なくたって
続くストーリー...

他愛の無い会話を繰り返して
あなたと並んで歩く 帰り道
オレンジ色に変わる街並みと
その横顔に わたしは見とれていたの
バイバイが苦手な
二人のそういう所が似てるんだ
日暮れの街に伸びていく影は
いつの間に重なってたんだろう
今日も
気付いていて 見過ごした...

ポケットに隠した
右手の先が震えてる
突き刺すような冬の風が
痛いだけだよ、ただそれだけ
あなたは黒いマフラーに
顔を埋めて 黙りこんでた
街に流れ出すBGM
今年も、もうあとどれくらい？
ほんのちょっと暖かくなる
微かな温もりと柔い感触 覚えてる...

午前零時の展望台　見下ろした街明かり
あなたのこと待ちぼうけのわたしはもういないよ
電光文字がぼやけていった助手席の窓越し
過ぎていった記憶追いかけて何を探していたの
言い訳は出来ない夜だ
「またね、いつか」なんて曖昧な二人は
このまま会えなくなることを
ねぇ、分かっていたから泣いていたんだろう
ご...

うそをついたのは
君のためだった　なんて
うそをついたのは
僕のためだった　いつも
うそをついたのは
守るためだった　なんて
うそをついたのは
君も傷つけばいいと思ったの
キレイなコトバを　繋ぎあわせて
キレイなオワリの　出来あがり...

どうせ僕らは大人になってしまえば
都合よく忘れちゃうように出来ているんだ
悔しくて泣いたあの日　覚えた痛みも
優しさをくれた　そう　君のことさえも全部
"指切り約束"
だから嫌いなんだ
消えてくんだ　いつか
僕らは無になって失くなって
灰になって　お別れしなくちゃいけないの
それでもどうか空っぽの心...

ほんの少しの
小さな優しさで
分かりあえたら
よかったのにな
増えてくばかり
悲しいことは
ひとりぼっちで
終われないんだ
単純な僕には分からない世界だ
どうしてあの子は振り払ってしまうの？...

ランプを消して
愛を手探り
静かに沈む　深海迷路
どうか今だけ
瞼を閉じて
空いた隙間に　僕を置いてよ
その目に映らない
僕ならその方がいい
間違い探しは
しないで、しないでいて...

ためらうように途切れた声の音を
あなたと二人で拾い集めて
紡いだ言ノ葉の糸をほどいたら
泣かないで手を離せるよね、だいじょうぶ
ただ今は　思い出の雨が降り止まない
絡めた指の先　冷たくて
痛いだけだ。
グラグラ未来地軸　綱渡り　
踏み外しちゃうから
ユラユラ交差点の真ん中で立ち止まるの...

ずっと追いかけて
辿りつけなくて
迷い込んだ
不思議な世界
誰も知らない
秘密を隠して
きみとふたり
夢見ていたい
ビードロの空を泳いだ瞳の奥を
もっと知りたくて...

遠のく蒼に日は落ちて
夕が街を紅く染めた
揺らいだ背の影を追って
掴んでしまったよ
引き止めたかった
沈む空は
今日を割かつように伸びた水平線
「さよなら」はなぜ
喉の奥で行き場をなくすの
言葉は裏を探してばかりで...

君がくれるものを
同じ、以上に差し出したくて
何度も考えてるんだ
僕には何が出来るんだろう
言葉足らずが生んだ
誤解や悲しみの中でも
ちゃんと目を見て声を聞いて
僕を探してくれてありがとう
大嫌いだって突き放した夜は
裏返した心に触ってくれた...

チクタクと数えて
回る回る針が
３時を指して止まる
合図のベルが鳴る
片付けた机に
ひとつ　ふたつ　並べてみるの
今日はどうしよう
マカロンもいいな
ビスケットもいいな
ちょっとビターチョコレート...

振れる外灯
星のない藍色　染まる空
月の明かりは　
君のシルエット　沿って溶けてく
眠る宵町
つま先で遊ぶ　独り
君はもう来ない夜に　あたし
夢を見ることもできない
冷たい夜風に　君の温もりを
眠る町に君の声　浮かべて...

ひとひらの花びらに触れて
滲む景色の向こう側
今も君はそこにいるの
淡く揺れる思い出の中
虹色の涙に溺れて
倒れこんだ花の園で
私 ひとり夢を見るの
七色　泡沫の夢を
君の頬、伝う涙に
もう届かない指先が...

目隠し　露草に
絡まって　消えそうな　僕は
嘘付き　八月を
そうやって　繰り返す　また
夏服　スカート　揺れる前髪と
はにかむ笑顔を見つめて逸らした
白紙の解答　分からないふりで
震える指先　繰り返すテスト
気怠い午後    机に伏せった君が
窓の向こう　眺めた夏空に　...