タグ「採用作品」のついた投稿作品一覧（20）

A
強がることはないさ
たとえば今 顔を上げても
うまく笑おうとして
胸の傷は 深くなるだけ
B
懐かしい歌を口ずさむ
そんなありきたりを いつから
手離しただろう
S...

A
誰も惨めさ
惨めに生きている
懐かしさとか 後ろめたさとか
抱えて 笑っている
何も見えずに
怒って落ち込んだ
浅はかな夜 些細な狡さを
ひとりで 誤魔化していた
B...

A
空が落ちてくる
頬に触れた青
弾けて消えたら
ふっと 泣きたくなった
B
傘はひとつで 君とふたりで
肩を触れ合わせながら
それでもいつか この温もりが
滲んでしまうのなら...

S
「好きだった」 声なき声と
黄昏に似た 恋が滲んでいく
A
沈みゆく 赤の向こうに
君を見ていた 終わり待つ空
寂しげに 揺れる指先
そっと隠した 淡い黄昏
B
痛みを堪えては...

A
許して 許さないで
本当の心は 静かで
涙も 流せぬまま
ただあなたを 待ってる
B
解けた 赤い糸
幸せに囚われた 日々を
優しく 壊した
あなたのてのひら...

A
始まりの音 合図みたいに
高鳴る鼓動のわけはきっと
君は少しも 気づかないまま
恋の花が色づいていくの
B
そばにいたくて 伸ばしかけた手はもう
迷いと不安だらけで
S
「大好きよ」...

A
涼風 シャボン玉と 君の横顔
滲んだ 優しい微笑みに
B
触れられないままの
恋が浮かぶ
S
満たされるほど 泣きたくなった僕は
まだ 何も知らない
君が愛した 花の名前も...

A
悴む指には 息を吹きかけて
光る雪の 優しい熱
思い出させて
悴む頬には そっと手を当てて
冷えた空に 浮かぶ星を
また見上げましょう
B
同じ時を 過ごしたね
ほら、何度でも 巡る...

A
ひとりひとつきりの 命を
投げた先で 笑いたいなんて
冗談に紛らせた 本音と
君の声が 悲しい
S
輝いた あの一瞬を
きっとまだ 誰よりも生きたくて
やけに冷たい指先 絡ませた
A...

C
零れて消える 涙のような
優しい雨が降る
孤独でいいと 笑う君の頬にも
ほら、伝っていく
A
色褪せていく 花が
落ちる前に そっと ただ
口づけながら 手折るような
そんな終わりでいい...

A
祈りの数 注ぐ星の歌が
過去の痛みを 僕に知らせる
君の姿は 透き通るだけ
もう戻れない時を背に
B
愛してる 愛してた 何度繰り返しても
本当の光は見えない
A
過ぎた日々の 輝きが今さら...

C
遠くへ 響くように
掻き鳴らした鼓動が 聞こえますか？
解けた 赤い糸も
また君に繋がる日が来ると 信じてるよ
A
間違いだらけの恋だけど
いつまでも続くような 気がしてたよ
変わらないものはないからと
諦めることだけは したくなくて...

A
ひとひらの花びらさえ 運命を待っている
愛しいあなたは 私を置いていく
B
時が経てば色褪せると知っていた
それが一番 悲しいことだったのに
S
どうして？ こんなにもまだ
あなたの声がする
いくつの季節を越えて...

A
零れてく幸せは 悲しいほど鮮やかに咲いて
薄れてく心の音を 確かめるように強く
B
抱きしめても あなたはいない
S
差し伸べた手を 掴んでほしくて
笑ってみせた
光失くした瞳では
あなたが見えないよ...

A
曖昧なんだ 境界線とか
溶けてしまえばいい 躊躇いも
嫌だなんて 言えないように
B
あと少しだけ待ってほしい
星が焼けるまで
もったいぶってなんかいないさ
君の顔が見たい
S...

A
そっと肩を寄せ合う 微睡み
「ずっと君を見ていた」 笑うあなたが消える
B
きっと忘れられない 温もり
もっとそばにいたいよ 願うだけならいいの
S
まだ まだ遠い あなたへの言葉
「ただ、愛していた」
A...

A
駆けてく 子どもの声
無邪気に 笑えた頃
あの日も きっと僕らは
輝く 夕陽見つめ
綺麗な 明日を描いた
世界はいつだって 優しかった
B
変わらない温度が
ただ望むばかりの愛の形が...

A
最後に願うことは
弱くて儚い君でさえ
真っ直ぐ笑っていられる世界が
どこかにありますように
確かなものはなくて
涙は少しも渇かない
こんな僕にはわかるはずないと
早く突き離してよ
B...

A
いつまで 笑えばいい？
何も吐き出せないまま
どこまで 走ればいい？
欠けた地図抱いて
B
夢や希望なんて いらなかった
愛も優しさも 知れば知るほど
冷たくて 軽い体が
息もできないほどに 痛み出すんだ...

A
ふっと切なくなった
真っ直ぐに歩く君の背
こんなに遠くて
輝いて見えたのは
きっと終わりを知ったから
変えられないことも
B
君は君でいて
いつか僕を忘れても...