タグ「作曲募集」のついた投稿作品一覧（12）

風に揺れる長い髪に
贈った白い花飾り
白い肌を赤く染めて
微笑む君が愛しくて
始まりがあれば
終わりも来ること
幼い僕らは信じちゃいなかった
リラ　君は今
この空の下で
もう新しい道を...

広い広い部屋もただ
狭い狭い檻の様
果たしてそこに
愛はあったのだろうか？
酷く寒い箱の中
選べる未来などなくて
悲しき孤独のお姫様
今日も彼女は鏡に向かって
魔法の言葉を呟いた
独りが淋しくないように...

歩いてきた道は
間違えた訳じゃない
それでも　ずっとずっと
心の穴が埋まらないんだ
幼い日の僕が
後ろで泣いてるような
それでも　ずっとずっと
進んで行くしかないんだろう
全てに蓋をして
何も見えないように...

音が響く無機質な部屋
捲る(めくる)ページ　胸を焦がす
指でなぞる写真の笑顔
泪一粒　零れて歪む
叶わない夢だと知りながら
何でもない明日（あす）を待ち望む
神様、本当にいるのなら
願い　叶えてよ
辛い程に優しい嘘と
掠れ消え(かすれぎえ)そうな呼び声...

朝目覚めて思い知る
君がいない今日の始まり
世界はとうに君を忘れて
下を向いて息をする
冷たいシーツに包まれて
目を瞑る（つむる）　無色の世界　
淡い光　瞼（まぶた）差す
温い微睡み（まどろみ）　飲み込んで
　
あぁ　君に触れないなら...

二人歩んできたこの道
幾つもの涙を落としてきたね
数えきれない夜を越えて
今日というこの日を迎える為に
大人になる為に流した涙は
今のあなたを支える光となって
あなたと過ごしたこれまでに
せめてありったけの感謝を贈るよ
そしてあなたが過ごすこれからに
どうか流す涙よりたくさんの幸あれ...

帰ってきたこの街で
あの頃の面影を探してる
君はもうここにはいないけれど
茜に染まる記憶
あれから随分月日は過ぎて
変わらず薫るコスモスの匂い
「君だけが全て」と言った僕に君は
「ただの特別で良い」と笑って泣いたね
秋風揺れるコスモスのように
儚く美しかった僕らの恋よ...

壁を背にし誰かが言う
「誰もが皆、幸せに」
少年は銃を空へ向け
鳥を撃ち落とす
「争いのない世界を」と
聞き飽きた夢物語
何万回と祈ったとして
叶うことはない
どれほどの痛み胸に刻み付けてきたのだろう
どれだけの人の笑顔守れてきたのだろうか...

柄にもなく
今君に
手紙を書いて送ります
元気ですか
今君は
毎日笑っていますか
二人で過ごした
あの日々を
今でも覚えてますか
意地っ張りで...

ヒーローに憧れていたような
純粋なあの頃の俺はいない
大人になればかっこいい人生が待っていると
夢見ていたがそうでもない
そんなもんだよ、俺は
それでも俺は生きていく
生きていく　必死にもがきながら
かっこいい人生じゃないが
生きていく　俺らしいと笑ってさ
誰もが知っている大スターや...

どこかの誰かが
優しい言葉を歌って泣いた
思い通りにいかないと
何度も何度も歌って泣いた
私はなぜだか死にたくなった
その意味すら知らないくせに
綺麗事ばかり並べて
弱さを握り潰して
まっすぐ生けるはずもなく
いつから私はこの場所で...

髪を撫でる風
混じるあなたの匂い
苦し紛れに
私はただ目を閉じ泣いていた
閉じ込めた記憶
繋いだ手の温もり
思い出さぬよう
忘れることもできやしないから
私が消えたら
あなたの心に残れるかしら？...