お砂糖大好き花崎音子

君の死体から出てきた種を
校舎の裏側に植えました
真夏日に真っ赤なお花が咲いたから
感動して　　感動して
花を土に埋めしました
太陽で皆焼け焦げて
電車に運ばれどっか行く
寝癖を直して出直しました
夢の中　今、夢の中
先生は星に帰られて...

霧立った古代の白昼夢
皆忘れ、幾何学の波に乗る
接いで機結び　繰り返す冬
いま始まる デジタル昔話
夜の音　響く　廻る個々
回線　交わり　弾く音
遊糸　踊り子や　還す頃
乞われる諸行　壊れる無常
静まった春情の線上
結束 渡るは光迸れGUNPEY...

三分間の憂さ晴らし
否、半解像の裏話
貫通弾の綱渡り
以下、単細胞の砂嵐
三分間の憂さ晴らし
否、半解像の裏話
貫通弾の綱渡り
以下、単細胞の砂嵐
いや、胸騒ぎ

「今日」から始まるマジカルバナナ
「今日」と言ったら「誕生日」
「誕生日」と言ったら「年賀状」
「年賀状」と言ったらもう「見ない」
「見ない」と言ったら「アンノウン」
「アンノウン」と言ったら「X」
「X」と言われたら「バタンキュー」
「バタンキュー」と言うなら「敗退」？
「敗退」を「撤回」
続く「...

せめて奇怪であるように
境目　繋がれた白い鎖背負って誕生したのは完全な正解
声帯はもはや人間その物　現代に継ぐ　盛大に歓声よ!
騙されるお花畑踏み笑う　存在しない重なるその音色
赤いバベル　偽物で本物だ
名前はキメラ　覚えとけ馬鹿め
せめて奇怪であるように
切断　囚われている人間は　廃れて朽ちた生命...

な　な　ナンバープレイス
今鼓動に突き刺すブレイク
反感揺蕩う音楽
散々見飽きた数学
いざ独白真に指す空白
な　な　ナンバープレイス
鈍感過ぎてく十月
板についたか渦巻く執着
簡単狂わす痛覚
な　な　ナンバープレイス...

有刺鉄線の向こう　君の顔を大きく突き刺して
夕方なのに今日も　ガキが帰らず駐車場で遊んでいる
カーテン越しの陽鴉（ようあ）　漏れる湿度にちょっと酔いだして
扇風機がギターと　裸体になって静かに踊っている
電信柱の広告料には　UFOがしゃぶりついてる
濃い色あぶく赤が　アスファルトに絡んでどこからどこ...