倫理＠ちょろいP

本当の口を塞いで
嘘、欺瞞、好きなだけ吐いて
開けたこの“偽口”でほくそ笑む
痛みなんて何処ぞへ消えたのさ
「嘘吐かないで！」
そんなの嘘だろう？
追い上げたのは　自身の防衛本能
人は進化を遂げたのさ
正直、嫌に　成る程に
偽装が理想...

朧げな黒い問いも
気が付けばもう、答えは
俺の手の内で転がる
皆、裏の顔晒して
みたらどう？
気休めの助言(ことば)を吐いて歩いてる
一生異称の
生を這いずらせ
騙くらかしてたその先に
何も希望も...

(purincess...purincess...)
退屈な毎日で　もう、昼とか夜とかカンケーない
ただ座って待ってれば　定時で事が片付くのよ
あの道の奥の方　きっとキラキラ光るプリンセスロード
目移りしちゃうような　想像で埋めて
って、イライラしている　モヤモヤ渦巻く
“ねぇ、あたし！外出たいの！...

子供達が　笑い合ってる
そこには僕と　隣の君
ただ一人の　“遊ぼうよ”
その声だけ嬉しかった
気付けば君は居なく
独りが嫌で　飛び出した
“誰か彼女を知らない？”
誰も答えてくれないの？
忌み嫌われている
僕は不気味なカラスだ...

失くしたもの　気づかないように
何もかもを　忘れたいな
画面の光　照らす部屋で
空席になった　埋まらなかった
何もないのに　見つめていた
その席を待ち続け
望む心さえも　蝕んでく
歪み出した未来へ
いっそこうしよう　自らの手で
あのエガオ消して　記憶の端から...

熱を帯びたこの星は
愛を捨てたまま欲を喰う
知らないまでこの星は
青の色を滲ませる
枝木は声を上げ
もう必要ないと
泥を浴びて育った花は
たちまち時間に枯らされた
それでも幾夜と時は流れて
曇った白の化粧が愚図り出す...

廃れていた今日も
変わらない愚考も
汚れた感傷も
下らないと捨てた
どうでもいいや、と
楽観者の思想
腐れたものだなと
鞭を放った
僕の正しさこそ
正しいものなんだ...

夢も仲間も
投げ棄てられて
上を目指せと
押し付けられて
狭い家(カゴ)から
逃げ出したくて
夜の中へと
足は何処へ向かう？
愛されぬような
気にされぬような...

ばいばいさよなら　もう会えないね
こんな世界は　もういらないよ
君の名前はもう　忘れたい
毎朝窓から入るのは　やめろ
君の思いはもう　知っている
でも、僕がそれを受け入れるとか
ないね
ないよ
一生　無いのだ
君が...

ふと目が覚めた
午前十時ころ
耳鳴り　既視感
気のせいだと棄てた
ベルトを絞めた
切れたアクセサリー
賞味の切れた
パンを口へと運ぶ
見知りの路
左折する...