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ひらりはらりとたおやかに。
ふわりふわりとかろやかに。
羽のように、真白く溶けそな羽のように。
この寂しさを、指の先まで乗せ、踊る。
ぞわりぞわりと厳かに、
すらりすらりと速やかに。
剣に似せ、張りつめ緩まぬ鋭さを。
胸の奥から、猛りに乗せて放ち、舞う。
想いは全て身体に乗せて、
言葉は全て動きに乗...つたわらないつたえかた
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(A)
「またね」「ばいばい」「さよなら」
沈む夕日を背にして 子供は家路へ
笑顔 約束 残し
「明日は何して遊ぼうか」
(B)
緋色に染まる小川の傍には
ああ、ぽつりと私だけ
意地張らずに 君へと帰りたい
君と共に在りたいの...蛍
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見上げた色は
青、白、赤、黒、
僅かな空をただ染めゆく。
箱庭みたいなフェンスの中、
その足跡は昔のものを踏むばかり。
君の意思には是非も無く、
僕の意図には可否は無い。
安らぎなのか、絶望なのか、
僕にはまるでわからないけれど、
君はそこで粛々と生きる。...雛へ巡りて