三奈

【1】
あなたに似合う女（ひと）になりたいの
無理して笑う　金曜の午後
目隠しをして　私の世界に
繋いで隔離　してみたくなる
次から次へ目移りする癖
まだまだ何か　足りないかしら？
ウラハラな愛　センチメンタルに
ちくりと痛む　恋心
赤いルージュ　ひいてみても...

【1】
君の住む街が　愛であふれるように
世界の隅に潜む　私はここにいるよ
笑うように泣いていたのね
君の笑顔は誰よりも
小さく　震える手で世界を　拒んでいた
闇に囚われた君のため
何ができるか　探してる
【2】
答えにはいつも　ツバサがついてるから...

今　造られた命の意味が　ひかり放つの
弾む蒼　追憶の空　二人ガラクタの夢を
きれいな　言葉だけ　繋いでゆけたらいいのに
私の　この声は　また棘に変わっていく
揺らめく月の海で　失くしたものは何？
夕凪　染まる君に　そっと問いかけるの
「あぁ、泣き虫な自分が嫌い！」
「…弱くてもいいよ」
君の手は力強...

輝く春風と　飛び立つメロディー
七色の虹　超えてゆくよ
籠の中で震えてる　小さな心
汚れた手で太陽の　光を求めた
想いをすべて捨てたら　ゼロになれたら
“理解”なんて求めずに　歩いていけるのかな？
『ねぇ…』記憶の片隅で　私を　呼ぶ　あの日の声
『ねぇ…』本当は覚えてる　希望の　色は　透明だと
雨上...

遠くで聞こえる声
枯れ果てた惑星（ほし）の涙を　乗せたら
共に行こう
深い闇を切る　その名は to the star-ship
【１Ａ】
月の裏側　彼方に消える
鈍色（にびいろ）に光る翼
未来へ続く　路を目指して
次の宇宙（そら）へと飛び立つ
【１Ｂ】...

拾われた猫のたまこは
とても手毬が好きだよ
置き屋に住む舞妓さんと
いつも遊んでいるよ
秋されの　夕な空
とんぼ追う　子らの声
華やかな鈴の音色と
柊揺らす空風
六花に芽生えし想いも
今や泡沫の夢...

【Ａ】
春風が奏でる　優しい歌に
淡い口づけを　落として目を閉じた
頬をつたう涙　rainyday
【Ａ】
深い海の底に　落としたものは
なんだったかしら？
名前さえ失くした　また朝に繋がる onlylife
【サビ】
ピアノの音が包み込む　歌声...

朽ちてく　紅色の空
静かに　　加速する闇
罵倒のなか佇めば
視界は霞み煙る
分っていたさ　闇夜に
紛れる僕の運命（さだめ）を
今は明日をにらみつけ
Aa…　叫ぶよ
君の悲壮な顔が浮かんで消える
月の影は牙を...

【Ａ１】
夢と現実の狭間へ　堕ちてゆく
ガラクタを紡ぐ道化師　空の上
【Ｂ１】
神に背を向け　踊り続ける
嘲笑うように　震える月
【Ｓ１】
争いの世を　この星から
見ながら歌う　響け悲しみの唄
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇...

夕化粧が咲いた　深い森の中で
虚ろに見える世界には　真実はなく
悲しみで育った　その花は
また、ちくり　弱い私の心を
刺激してゆく
空を見上げれば　消えそうな
世界に一つの　朧月
“臆病”の花は　凛として
月夜の下で揺れている
夢見鳥は　飛んだ...

【Ａ】
忘れられない　離れ顔
箱庭に咲く　　エリカの花
愛す者など　　いない世に
空しさだけが　降り積もる
【Ｂ】
声にできない　言葉達
書きつづっては　歌にした
混沌の中　　　我が声は
光を呼ばず　　闇を乞う...

虹のふもと目指して
スキップして行こう
楽しいこと待ってる
七色　空の下
おかしのいえ目指して
手をつなぎ行こう
明日なんて忘れて
ここから抜け出そう
おひさま　見えたなら　ハミング
雨音　聞こえても...

膝を抱えて
送る君への合図
気づかないまま
君がするり横切る
伝えたい言葉は
空に溶けて消えゆく
深刻な接続エラー
君の世界の
はしっこにいる私
ドロップアウト...

【A】　
進む針の音　静寂の似合う部屋
鳴り響くのは　悲しい音色
あぁ、またいつものように
月は静かに消えていくのね
【B】
私の名前は99号
例え消えても100号が　私の代わりをしてくれる
分かっているけれど　願いは消えない
今も　ほら...