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「早く大人になりたい」と
そう呟いた君
後ろに続いた足跡 一人だけ
不規則に散らばっているのは
辿った道 隠すため
背負ったものも 抱えたものも
引きずったものも 負ったものも
綺麗なものばかりじゃないと
君の目が何を見てきたのか
僕はただ ただ 考えていた...変容する彩
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一人 部屋の中の静寂
切り裂いたメロディ BPMが上昇していく
鼓膜まで響いたバイブレーション 震える指先そっと隠して
ディスプレイに 「好き。」 閉じ込めた
甘味の過剰摂取で 苦味はどれだけ増幅?
珈琲なんて大人な贅沢 そんなのいいからミルクを頂戴
どれだけ蜂蜜垂らしても 一瞬のトリップ 「我慢で...アナタアディクション
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とある「私」が死んだのさ
重く圧し掛かる言葉に
押しつぶされてぐちゃぐちゃと
心が潰れてばい、ばい。ばい!ばい?
とある「貴方」は言ったのさ
このまま消えて泡になって
空気みたいに見えない体を
漂わせたいと ふわふわふわふわ
分かりました
こんな世界は...イネイブラー
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彼女は頬杖を突き 流し目で窓の外 眺めて潤んだ
瞳 反射して映る青 綺麗な青 憂鬱な青
意味深な黒髪が舞う 誘惑するのは 誰の為
卑猥な臙脂のスカーフ 解いちゃっていいかな
無造作に纏めたこの気持ち ばらまいちゃっていいかな
規則的に並んだ机 飛び越えちゃっていいかな
淫らに乱れた不純な願望 無理や...色彩恋情
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ねえ ねえ 昨日の夢
忘れちゃったよ 思い出せない
目が覚めたとき とっても嫌な汗
温くて苦しい息を吐いたの
それだけが妙に 生々しく残ってる あぁ
カーテンを閉めて寝ること いつも忘れちゃうから
夜がやけに明るくって 少し悲しくなるんだ
朝は憂鬱に眩しい光 お布団突き破って刺さる
今日もまた 中途...憂鬱な少女とありがちな毎日
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ぽとり落ちた夕日
私の手の中に そっとおいで
ぼやけた影を振り払って
逃げておいで 明日がきちゃう
走って走って 息切れ
暗くて暗くて 電灯の誘惑
急いで急いで 坂道
焦って焦って 迷子のおつかい
「もしも 僕に 特別な力が あるとしたら それは きっと 君のため」
「もしも 僕が 消えちゃったとき...逃避夜行
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靴の踵 踏まれて泣いてるけどまあ気にしない
口許持て余してるからココアシガレットでも咥えます
なーんで?って人に聞けないのなんで?
羞恥心は物心付いたときから落としてきた筈なの
夜は安心できる時です
新月だとさらにいいです
お昼間はストーカーされるんです
私によく似た黒い人影が私の後を付けるんです
...感傷に浸るただの人
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夕暮れ 帰り道 赤く照らされて感傷
脱力しきった私の影が 今日も元気にさようなら
コンビニ弁当温めて 冷たいココアで頭を冷やして
手持無沙汰な無気力で 私の両腕占領しないで!
がらがらの電車 満杯の疲労
ゆらゆらと揺られる度に ホームシックが溢れそう!
名前も知らない女の人が 向かいに座って化粧を直...ショート回路
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わたし
気持ちの高揚感じて
ひとり
月を見上げる乙女の
演技
週末の
孤独を
誰かに
解って
欲しい...who are they?
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前からずっと言いたいことがあったんだ
それはそれは昔のことで
でも正確には1440時間と1440分前からで
ずっとずっと思ってることがあるんだ
初めて君を見たときに
なんだかとっても恥ずかしくって
少しからかうようなこと言った僕を
君はなんて言うかな
素直じゃないなんて生まれる前から知ってたよ
だけ...ただいま、おかえり