ろふぇりあの投稿作品一覧

アラームで起こされて
電車に押し込まれて
退屈な毎日は
いつの間にか普通に
子供の頃夢見た 悪を倒す英雄
思い出した頃にはもう 遠くて
僕のヒーロー あなたは眩しくて
小さな僕を照らしてくれた
大きくなれば、大人になれば…
そのままボヤけた未来を取り戻しに行こう...

作られし人の生き路の
歯車は 巡りて軋み
愚かしき 愛しき生の
慈悲無き死の幕は開く
こんな世で出逢う
綺麗な瞳の
光を失うとするなら
日は影を知り
月は寄り添う
黄昏は光を負い...

静かな広場に
おばけが集う夜
お友達たちに
お顔をあげましょう
まずは ひとすくい
クルリくりぬいたら
ニコニコリと挨拶
そして おまじない
リララ ルルル クフフ
火の魂入れてあげましょ...

目を開けた少女は
薔薇の花を抱え
裾を引摺って舞った後に
幸福の淑女は
白百合の棺で
安らかに眠りにつくのだわ
もし 私の目が
私の手が
呪いにかけられて
そう そんな時は...

土のないお花畑
駅からおよそ徒歩三分
ビルの一角
目につく四角
茶色の色した立て看板
土のないお花畑
ひとつひとつに値段の書かれた
いたく見やすいお花畑
お財布を持って訪れる
土のないお花畑...

いつも変わらない君でいてね
そう　あなたは言った
その言葉は　緩く足枷になって
私のセカイは閉ざされる
らしく　らしく
らしさ　なんてものは
いったいいつの間に
だれが
私に与えたというの
私の知らない　らしさ　だけが...

私事(わたくしごと)を申し上げると 本日も好調に
あなた様のお口に入るひと掬いに毒をば
朝にひとつ夕べはふたつ
暗い部屋で時計通りに
ナイフは重くて持てないし
おもちゃの銃はごみ箱行き
抱きしめる力もなく
ただ床の上に眠らせて
虚ろなるその目にああ
こんな常闇(とこやみ)を見せないよう...

今宵ここで踊ろう
僕も知らない舞台で
ただひとりの姿を
求めてひとり彷徨う
薄く滲むインクで
認めた(したためた)言の葉を ひらり
君が靴を汚した
あの庭に棲む鳥に 託し
真っ赤な薔薇の花を散らして
そっと送り出したのなら...

ようこそ 我がフィールドへ
貴方様は記念すべき
千万人目のプレイヤー
歓迎いたします
ここは神の指の先
望まれしことはなんでも
意のままに叶うのです
わたくしに勝てれば
金貨 ジュエリー 豪邸
麗しのあの子のハート...

暗い土の底
私の身体は
繭のまま雑草(くさ)の根に
絡めとられ
母様 父様
私の翼も
いつかは彼方へ
放てる日が来るのですか
掴みかけた
一筋の糸は...

ＫＡＩＴＯ＝(カ)　ミク＝(ミ)　二人＝(２)
(カ) 蔦を抜けたその先
青い花の場所
静かに笑って
隅に隠れて
(ミ) どうもわたくしのこと
気に入らぬらしい
母様のお心乱してしまわぬよう
(カ) 明日もここへ来よう
(ミ) いいえ、今日限りに...

いつでも時計の針は
みんな揃って くるくる
毎日１秒１秒
正確を競り合ってるの
誰かが決めたルールでも
神様の掟(おきて)みたいに
キカイのニンゲン達は
寸分の狂いもなく
ああ なんて 便利で不便な
世の中なんでしょうか...