ソラウタの投稿作品一覧
-
【A】
愛していると囁くと
貴方は静かに微笑んだ――
【B】
薄暗い部屋 埃が静かに降り積もる
貴方は私の髪を撫で
指を絡ませ遊んでた
【サビ】
いつしか鎖は重たくて
冷めた想いになろうとも...純愛狂歌
-
『A』
翼を縛り上げて
どこへも行かせないと
叫んだ声が木霊する
『B』
不器用な君は
巻きつけた茨で
自分のことをも傷つけた
『S』
愛していると...狂愛被験者
-
酷い 飢え
呟く 何故
目眩 くらり
咀嚼した嘘 嚥下できずに吐き出した
【涙の理由(わけ)】など知らないままに
中途半端に反抗して そして全ては【嘘】になる
こぼれ落ちた【僕】
羽を休める止まり木 其れは全て黒に染まり
ゆらゆら揺らめきながら 地へ堕ちる
酷い 乾き...幼き反抗/反乱
-
真っ直ぐな地平線 平らなのセカイ
描かれたような雲 天井なのソラ
スクリーンの【向こう側】
見えない糸が垂れ下がる
その先に捕らわれているのは誰
Genuine or Replica
目に見えるものが全てだと
誰が証明したと言うの?
真っ直ぐな地平線 セカイは狭い
描かれたような雲 ソラは壁なの...外のソト
-
【A】
恋したのは罪 届かないは罰
声を喪くした歌姫【なぜ?】
【B】
1と0を彷徨い
狂ったままに続くワルツ
継ぎ接ぎに気付くともう遅い
【S】
白黒(モノクロ)の渦の中
呑まれた虚構...そしてかのじょは。
-
爪弾かれた旋律 誘われて溢れ出す歌声
貴方が私を導いてくれた旋律を辿っていく
目を閉じると鮮やかに浮かび上がる貴方
耳を済ませると穏やかに響く優しい歌
貴方が残していった歌 抱きしめて
大切な宝物 胸の奥で輝く
閉じたまぶたの裏に浮かび上がり
耳の奥底で弾けた
爪弾かれた旋律 誘われて流れ出す歌声
...目を閉じ、耳を澄ませ
-
縫いとめられた輪廻の向こう 無常なまでに蒼い空
ひび割れた硝子の世界が歪んでいるなんて当然
取ることを望んでいた楔は捕らわれているほうが楽で無気力
壊れた翼はもう羽ばたくことができなくて足掻くほどに血の涙
指先から這い上がった茨はやがて私の視界を奪うでしょう
砕けた足ではもう立てない
泣きじゃくる私...それは。
-
祝福をしよう――
君がこの世界に産まれ堕ちたことを
私がこの想いに喰われたことを
【仮面】が笑う円卓会議 弓を引くものたち
歪んだ正義 ついに賽は投げられる...
其れは...始まり
歯車の軋む【協奏曲】
崩れ逝くだけの国への餞
君と私 どちらがより罪深いでしょう?
祝福をしよう――...始まりの祝福
-
崩れ堕ちてしまう前に
さぁ 収穫してあげましょう
今年も多くのモノが実りました
夢 愛 理想
望むモノに手を伸ばして
一面に実りしモノたちを
望むのならばその手で
もぎ取って行きなさい――
そうしないと私が貰っていきましょう
腐れ堕ちてしまう前に...実り
-
胸の奥に浮かんでくる風景
耳の奥底で響く声
遠き過去のものなのか
戒められた夢のことなのか
壊れたオルゴールは割れた音を響かせた
身を焦がすような思いに身をゆだね
君が近くて遠い場所で笑う
儚い幻 アイシテルは嘘?
胸の奥に浮かんでくる風景
耳の奥底で響く声...オルゴール
-
秘密の屋根裏
オモチャ箱持ち込んで
ばらまいて笑い合って
何気ない日常
見つけた遊び場
入るコト禁じられた屋根裏
大人の目盗んで
入り込んだ幼い双子
「誰も居ない場所
わたしたちだけの場所...ヒミツの屋根裏
-
世界は平凡で退屈な驚きに満ちていて
それを当たり前と感じたら世界は急に色褪せた
僕はもう大人になって
ネバーランドも大きな夢も遠く遠い空のカナタ
セピアな世界の中で輝いて
色を戻してくれたのは君の存在
穏やかに色付いた世界は君を中心として廻っているようだ
離れるのが怖くて手放すのが嫌で
...マリオネット
-
デフォ双子
-
落書きミク
-
――その国にとって【双子】とは
呪われた存在 穢れの象徴――
生まれなければ良かったと
そういった私を怒る顔
私と同じ 幼い顔
逃げようと手を差し伸べた
君の優しさ覚えてる
どうか君だけでも生きて
時は回る逃亡劇
運命の女神はよほど...禁忌の双子
-
――語られた物語
「楽しんでいただけましたか?」
ガラスの破片
枯れた茨
「全ては起こるべくして」
毒の林檎
狼の毛皮
騙られたモノガタリ――
「めでたし めでたし」...童話(ものがたり)の――
-
手折られた花
赤だけが鮮やかな冠
小さな籠に隠された...
童話(ものがたり)を口ずさむ
黒猫の欠伸 まどろむ様な昼下がり
美味しいパイを届けましょう...
狼と追いかけっこ 騙されたのはどっち?
【追複曲(カノン)】が響く
さぁ 私を捕まえてみなさい?
細い指先...赤頭巾
-
回れ回れ糸車
童話(ものがたり)を吐き出し紡げ
回れ回れ糸車
焔(ほむら)に捕らわれる前に紡ぎあげよ
私は深い深い夢の中 揺り篭の中でまどろんで
茨に巻かれた古城も唯...眠るだけ
アイシテル という言葉は現(うつつ)か夢か?
遠くから聞こえてくるそれは
私を森の奥へと誘(いざな)って
ぷつりと痛み...ねむりひめ
-
古びた鏡が語り出す童話(ものがたり)
錆付いた歯車のずれる音 耳障りに響いて...
Meine Mutter... Mein Vater...
背徳の色 甘い甘い罪の果実
無邪気なおろかさ故に噛り付く
知らず刻まれたのは【罪の烙印】
世界に溢れる音符たち
私にはもう歌えない 【白】じゃなくなってしま...Schnee weischen
-
まぁるい体 つぶらな瞳
わたしと同じ黄色の頭
小さいあなたを 抱きしめて
もふもふしてやりたいわ
よちよち歩き
こちらへおいで
きっと おいしいものをあげちゃうわ
卵から産まれたばかりのあなた
無垢な心にそっと言うの
「わたしがお母さんよ」...ひよこあっとまーく
-
夕暮れ迫りし秋の原
子どもら高く歌いしは
【こちら】と【あちら】を繋ぐ歌
境が朧な黄昏に
歌うコトなど赦(ゆる)されぬ
【あちら】の鬼は一つだけ
牙を剥いて笑いけり
夕焼け染めし秋の原
喚び出してはなりませぬ
【こちら】と【あちら】を渡す唄...ワラベウタ
-
闇の中に沈みこみ
黒の中で身を清めよ
さすれば忌まわしき紅の舞台は
我の為に始まるだろう――
消え逝くは理(ことわり)
捕らわれるは抗えぬ運命(さだめ)
昏(くら)き水面の向こうへ誘いし灯火
輪廻の向こうから続きし契約
鈍く輝く銀色の鎌
月影の下鮮やかに舞い踊る...死神の戯曲
-
唯...朽ちて逝くだけの祭壇に
静かに捧げられるのは
果たされなかった約束のみ...
揺らぐ焔は何を求める…
追憶を抱(いだ)き眠る
過去へは永久(とわ)に還れぬから
追悼に手向けの花を
遠き空へ鎮魂の唄を
無数に漂う星屑へ
心を重ねるは何の為......葬送
-
初描きレン
-
とある国の隅の隅
産まれ落ちたは“禁忌の双子”
共に生きたいと望もうと
周りは1を引きたがる
産まれてすぐに母は死に
物心ついて父は死んだ
二人で力を合わせて
寄り添い合って生きてきた
同じ目 同じ顔 同じ思い
僕のたった一人の兄弟...キンキのフタゴ
-
歌をどんなに奏でようと
遠い貴方には届かないと云うのね
≪仮面≫がどれほど希望を断とうとしても
私は唯...歌い続けましょう
それが私の唯一の武器だから
ガラスの靴は砕けてしまい
童話(ものがたり)は儚く消えたわ
南瓜の馬車が誘うトコロ
そこに愛しい人は居るとでもいうの?
囚われて...ハイカブリ