ロウ。

深い夜に近づくのは
大きくなる足音が響く
錆びた鍵で扉開けて
偽りの愛の遊戯を　さあ始めよう
今　溶け出す
月明かり差し込み
照らすのは罪
閉ざされた寝室
響くのは吐息
声にならぬ想い...

交わることの無い
想いが　行き交って
皆の笑い声　響く教室に
一人歩いた帰り道
思い出辿るように
揺れるフリルのお人形
なぜかしら
笑えずにいる
憧れていたの平凡なこと
離れず確かなもの夢見てた...

立ち上がれ
今私に力を
走り出す勇気を
この胸に携えて
歩き始めてく
歪んだ現実
繰り返す日々が
また同じに見えても
一人になる時
ふとした瞬間に...

いつまでも見つからない
君の気持ちを
僕は探し続ける
奥深くまでも
甘い香り　柔らかい
優しい笑顔を
抱きしめて眠りにつきたい
覚めない夢を
ああ　知りたいと望めば
また少し離れてゆく...

脳内を駆けずり回る
擦り切れた日々が
脈を打つ
錆びた鐘の音（ね）　
どこまでも響く
嗚呼　重圧に耐えかねた想いが今
ねぇ会いたいと口にすれば
もう一度繋がれたの
結末を知れない
約束など果たせず...

優しく繋いだ手を
あなた強く握る
口づけする度に
移るルージュの赤
愛しいなんてこと
口に出してしまうと
全て溶けてしまう気がして　ねえ
眩い世界で
あなたを見てたの
彩られた夜...

明日の次はまた明日
教科書めくる
今日もゆるゆるマラソンだ
夢まで　あとどれくらい？
垂れ流したモラトリアム
怠惰のリズム
漠然と今を過ごすんだ
夢なんて　ゴールはあるの？
歩く速度が落ちない様に
よそ見をやめた...

遠く続いてゆくよ
淡い記憶の線路
遠く夢見ていたよ
君の優しい香り
会いに行きたいんだから
ひとり飛び出したんだ
辿るよ
路をゆくのは
あの頃
幼い私が夢見た世界...