佐倉アヤキ

【Ａ１】
街ン中　僕はひとりだ
何もないモノクロの風景
道の真ン中　僕は孤独だ
僕のこと　全てわかってくれる人を待ってた
【Ａ´１】
夢ン中　僕はみじめだ
僕をどこか連れ出してくれないか…なんて
馬鹿なこと考えた
そんな時に届く　無機質な文字列の...

棚の隅で埃を被ってた
厚い本の背表紙をめくれば
セピア色の夢　秘密基地の奥
"宝物"の在り処を指す　汚い魔法の地図
ビデオテープを擦り切れるまで見た
そんな風に思い出も褪せては
あの日　嘘をつき　傷つけて泣いた
不器用な子供だった僕が戻らないように
やがて　時が経ち　目印　頼りに
土を掘り返す先で眠...

（A1）
夜の帳が落ちた部屋で
褥から伸びた君の腕
青白い頬はあのうつくしい
月の光のせいだと思わせて
（B1）
「ねえ、マイディア　いとしいひと
私はもう永くないでしょう
されど恐れることはない
二度と逢えぬ別れじゃない」...

（レン）
ある日夢見たんだ　澄んだ青い空の向こう
ふたり手を繋いで　誰も知らぬいずこへと(A1)
およぐ雲　虫の羽音　頬を撫ぜる風のにおい
左手から伝わる　君の手のあたたかさも(A'1)
そよぐ草原（くさはら）から　のぞいた君の　白い
スカート　なびいて　はにかむひとみ(B1)
ねえ、どうか　このま...

君の告白と一緒にはじけた
花火があんまりにも綺麗で
思わず頷いた、恋のはじまり
あるわけないって思っていた（A1）
最後まで　気づけない私を
笑って許してくれた
友達のふりしてくれる君が
こんなにも　好きだったのに(B1)
ごめんね　ごめんね　それから　ありがとう
消した　メールの台詞も覚えてるのに...

曇り模様の　道行けば
雪やこんこ　ふりそそぐ
ひらり　ひらり　花のように
行く手も見えず　音もなく（Ａ）
となり　ならんで
雪吹雪　見守って
手を繋ぎ　ふたり　彼方　春へと　向かい（Ｂ）
薄ら　白の敷物　踏み越えて　往こう
幻想のむこう　芽吹きの日まで（サビ）
白亜の道を　かき分けて...

赤い鞄　持ち上げ
外へ駆け出して　遠く　逃げ出して
鍵穴を　塞ぐ
靴擦れの　踵が
強く痛むから　全部　吐き出すわ
涙に変えて　前へ
「出会わなければよかったの？」…なんて
嘘になんてしないで
君と笑ったあの日はきっと　いつか
憎らしいくらい青い空に叫ぶ...

細く駆け抜けた雲　まるで砦のようだ
希望も夢も涙でもすべて抱え込んで
私たちはふたりで　背中合わせにうたう
はじけた言葉の向こうで青い空が待ってる
瞳を閉じれば
見えた闇の中でも
ふたり手を握りしめ
曖昧な境界
飛行機雲のように　薄れて
（ミク）...