(A1)
夜の帳が落ちた部屋で
褥から伸びた君の腕
青白い頬はあのうつくしい
月の光のせいだと思わせて
(B1)
「ねえ、マイディア いとしいひと
私はもう永くないでしょう
されど恐れることはない
二度と逢えぬ別れじゃない」
(S1)
逢えない日が来るのがこわいよ
あったかい手をずっと握っていたいよ
だけど君はもう逝くと言う
覚悟もできない僕をひとりにして
(B2)
「ねえ、待っていてくれるなら
百年先で逢いませんか?
わたしの穢れたたましいが
清く洗われ目覚めるまで」
(S2)
ひとり 君の帰りを待つよ
優しい声を留めていたいよ
誰も 僕を邪魔しないでよ
心の中 君が褪せぬように
(C1)
満天の星 朽ちた部屋
風の音も 聞こえないよ
ねえ、どうしてなの?
君の姿がぼやけて見えないよ
こんなに好きなのに…
(S´3)
逢えない日が来るのがこわいよ
あったかい手をずっと握っていたいよ
だけどこんな僕ひとりでは
君を繋ぎとめておくこともできない
(S4)
ねえ、どうしてまだ来てくれないの?
もう時間も数えられないよ
惑う僕を抱きしめてよ
お願い 夢の中だけでいいから
(A2)
夜の帳が落ちた庭で
立ち尽くす僕の目の前に
眩い白のリリーがふと笑い
僕の目尻に くちづけをおとした
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