さややっこの投稿作品一覧

哀を秘めた芽がひだまりの中で咲う
廃れた更地で逃げ出した鋭い目も
広げて呆れる爽やかな匂いの中
離れて映った果てそうな僕の姿
歩いて目指した程遠いフィルムの世界
別れの季節に贈られてたひと束は
悩んで名付けた綺麗で小さな生命と
共に還して
全て埋められなかった絵と
誤った作り方の焦げ付いた唄の海も...

吐き出したいこの願い
夢描いたりなんてしたくない
書き詰めた期待と不安くらい
今にだって砕いてく解はない！
灰が落ちてく
俯いた悪を　笑いあげて
咲いては砕いた顔
廃れてた思い　刻み嵌めて
今　憧憬を
（泣いたってもういない）　（色欠いたくらい）...

隠された　危機の差を揺らして
意思のない　無辜の処女翳して
目を瞑る　勢いも失くした
諦めて　消えてゆく覚悟さえ
書き出せず　非該当
飾られた　哄笑を聞き捨て
愛されて　癒えてゆく過負荷さえ
理由を探して　溢れ伝うまま
濡れて讃うの　環を
声に出した　死地の中で...

忘れかけた匂い　芽を避けて触れても
喘ぎだしたこの身体まで　濡れてゆく
あふれる理想も　足りない不安も
粗悪に浸って　白羽に願って
追憶の中　侵されていた顔
混じりのない　笑みを
嗚呼　僅かな欠陥
ずっと胸に絡みついて
生命の雑音
無駄に遠のいた...

希望の先　枯れたアスファルト　街の灯り
覚悟もない　ノルムに従う　冷たい指
俯いた理想でも　定めたなら
風に乗る　君の中で
夢に沿う　傾いた日を受けて
間違えた空気の色　塗りかえたその意味を
間近な未来で
愛おしく　離れてゆく
他愛ない　閉塞された記憶
振り返る昨日の影　薄まっていた星のように...

太陽を捨てて　踵を返した
領域を超えて　虚空の中へ
意味を知らない
正確な声を　ただ写して
宇宙（そら）を巡った音に　問いかける
交差した宵で　腐敗した末路
曲解を嘆く　浅い道理
歪みだした存在を証明していく
枯れていた月下香　今崩れて
自然に模したソフィアを　朱（あか）く塗り重ねてく...

やまない雨　嘘重ねた手の感覚　増えてゆく
絞り出した　閃きのない憧れは　浅いまま
Paletteに零した　Despairの色は
どこかで定めた憧憬に映えて
Realisの隅で　直線を描いた
はてない藍染め
晴天の空に叶う　君のその背を　　　　　　　
追いかける　枯れた想い華に乗せて
伝わるかな
きり...

まだ夢の中　血に刺す光
空ろな思い　意味を探して
嗚呼　青すぎた空　無意識に避けた
割れたガラスに　突き抜けた痛み
窓越しの手　ゆるしの跡
闇に浮かぶ真紅の瞳
十字（クロス）の裏　廃れた名を
後悔投げ捨て
なにもない傷の過去　繰り返す鐘の音を
嘲笑うその笑顔まで　　愛せたら...