sea_u_1

朧げに咲く 片割れは 雲隠れ
戯れに散らす 手向けの骸
仄暗い水の底　憧る想いは
キミを求めて　彷徨う
濁ってゆく視界　見上げた空は
染めてく深い闇　この身を裂いた
哀しい夢を見てた　醒めない永久の夢を
冷たい指で触れた　キミの幻の夢
淀んだ水の底に　沈んだ私は
心を失くして　揺蕩う...

涙が涸れるくらい泣いて気づいた
確かなものなど　どこにもないと
沈黙を埋めるだけ　繋ぐ言葉は
喧噪の中に　飲み込まれてく
聞こえないフリで　ごまかして笑った
褪せてゆく　季節の終わり
ゆらゆら揺れる　花びら 泣いてた
ポロポロ落とした　涙は弾けた
溜め息で曇らせた 最後の言葉
声にならないまま 泡と...

鳥籠の中で作り上げた理想
偽物の世界　閉じ込めた感情
箱庭の中で紡いでた日常は
本当はもう何処にもなかった
願っても巡り会えない真実
奇跡ならすべて失くしたとしても
許されない間違いでも
この祈りが背徳でも
穢したならひとつだから
もう一度　この場所で...

解けた糸のその先に　きっと何もないこと
分かってたハズなのに　また手繰ってしまう
拭えない後悔が　消えない傷を刻む
焼きついた光景が　フラッシュバックする
時が過ぎて　遠くなった
キミをまだ　消せなくて
もう何も見たくない 「壊れてしまう」
どんなに目を閉じても　強く耳を塞いでも
キミの面影が　心を...

泣きだしそうな　灰色の空の下
人が行き交う　街も灰色
行き場なくした　雑音が溢れて
抱えきれない　壊れてくよ
急ぎ足ですれ違う　人の中に君はいない
私はここにいるよ　早く見つけだして
君が描く未来に　続きがないとしても
束の間のときだって　生きてゆけるから
二人描く未来に　明日がないとしたら
幻でも...

重ねた日々も　過ぎ去ってしまえば幻
分かりあえる時なんて　こないよ
二人でいるのに　心は通じ合えない
そばにいることさえ　いつしか苦痛になった
二人で眺めた　作り物みたいな街並
キレイと言えたなら　少しは変われたのかな
もう一度　あなたと出逢えたなら
もう二度と　この手を離さないのに　
手にしたモノ...