タグ「オリジナル」のついた投稿作品一覧（25）

「今夜　星が降るって」
何座の流星群とか次は何百年後だとか
そんな話題でクラスは持ちきりさ
大人たちも
夜を通して騒ぎ明かすらしい
凍星踊る夜に想いを伝えると
ずっと一緒にいれる
誰かが言い出した噂話
降り始めた星々
見慣れた夜空を駆けてく...

ふわり　こころは
浮雲のようにはぐれてた
くらり　眩暈する
微熱に思考は溶けたまま
眠れず
夜と朝の繋ぎ目を見たくて
誰も居ない交差点
1・2・3ステップでTURN
こんなにも軽やかに
　...

あの日見た鮮やかな未来を目指し
息切らし手を伸ばせ
真っ白な心を撃ち抜かれて
初期衝動で走り出す
動き出した時間は鮮やかで
目を閉じその熱を確かめる
白色　黒色　ない混ぜだけど
止められない高揚が胸を焦がす
いつまでも灼かれていたい
熱情は陽炎みたいに...

風が過ぎ去る如く　日々は流れる
「走れ！走れ！」　いつも追い立てる
見えない空気感
目に入る眩しさに　
見惚れたままで見失う
自分らしさ置きざりで
ゆらりゆれる
不確かな自分軸
加速する世界のスピード
心をどこかになくしたままで...

誰かが押し付ける正しさに
絡め取られてもう動けない
空は深海のように暗闇で
夜明けが来ない様な気さえする
この手にあった小さな自由
溢れおちた
現実さえも振り切って
妄想するの　
音が止まる錯覚
どうか覚めぬままでいて...

響く遠雷　祭りの賑わい
ひどく遠い世界の出来事みたい
風化する　君の生きた足跡
くゆるあの夏のかおり
せせらぎに
揺れる迎え火
心に今も残るの
君の声　　優しく影を落とす
正しさなどなくてもいいから
あの夏に帰りたい...

藍から朱へと移る刹那
星が落ちて迎える黎明
うち湿るあめぞ薫る　静謐に
優しい雨音
深く夢へと響く
愛しい鼓動と体温　背中越しに感じて
溶けて眠りへ沈みゆく
いつしか降り始めた雨に
昨日の痛みも洗われて
夜明けと共に希望が吹き返すように...