タグ「詩」のついた投稿作品一覧(5)
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確かなリズムを教えてくれる
鉄鎖の笑い声 反復する二つだけを耳に楽しむ
誰も居ない公園の 奇妙なうねりはノスタルジック
何だかひどく気恥ずかしくて 遠い心に力を寄せる
陽気に家出した靴はやがて引き返して玄関の戸をゆっくり叩くだろう
存在しないはずの温度を感じたならそれが全て
ビブラートの利いた鼻歌で...[即興詩]【アットホーム・アットボイス】
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こころに虫がはさまってる
ことばがうまく通らない
唄うわたしが揺れている
こころの虫がさわいでる
「いたい いたい はなして はなして」
こころの虫があばれるたびに
わたしのことばが途切れてく
羽ばたきのような音がして
ときどきつらくなる
こころの虫が騒いでる...[即興詩]【ばぐずらぶ】
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商店街の八百屋の横道 深く深く落ちた太陽の亡骸を裂いて走れ
勝手口を右に折れた先の電柱を足がかりにして
飯田さんちとお肉屋さんを隔てる塀を道なりに
越野さんちの平屋の屋根を対角線に
この前できた斜めのマンションを横切って直進
今宵再び開かれる
世界と社会の隙間に埋まった命
つまみは持参 主賓への土産...[即興詩]【アウトサイダー集会所】
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オールグリーン
隣の芝生
嫉妬が振るう土埃
灯されたシグナル
並んだラインから駆け出す
つつましいコーラスパートを撫でてゆく
色彩を補うようにたおやかに たおやかに
その辛味があればこそ 輝く味のひとひら
この世すべて染まって
オールグリーン...[即興詩]【ネギ】
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おはようございます
きっと 殻にそそがれる液体を流動させる
あなたの誘い出すようなしぐさの一つだけで十分
わたしは唄になる
ElectricPeople たとえあなたが元気をなくしていても
大丈夫 わたしは与えてあげる
唄は元気になれる
ElectricPeople たとえわたしが電気をなくしていて...[即興詩]【でんげん-Electric People-】