白い雪が 街を染めて
青い月が 闇を照らしてる
街行く人 忙しそうで
見上げることなく 心は遠い

繰り返す朝と夜
人知れず欠けてゆく
雪が溶けてしまう前に
「誰かに気づいて」と泣きながら

最後の願いだけは あなたに届きますように
別れる前の笑顔に 暗い闇を浮かべて


街の隅で 泣いてるあの子
人はみんな 気づかぬ振りで
僕の右手 差し出した時
その腕にかかる 重さを知る

優しさは重りになり
僕の心を蝕んでゆく
後悔を覚える前に
自問自答を繰り返している

叫んでしまいたいことを あなたに聞かれたくないから
精一杯の愛を 送る振りを演じている


降り続く雪のように この心、白く染まれ
最後の願いだけは あなたに届きますように
別れる前の笑顔に 暗い闇を浮かべて

白い雪が 街を染めて
青い月が 闇を照らしてる
街行く人 忙しそうで
見上げることなく 心は遠い

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

優しさの痛み

悲しい気持ちを持っていても、
それを人に伝えてしまうのは正解なのか不正解なのか。
伝えることで消えてしまうものもあれば、
伝えることで繋がる思いもある。

誰かの悲しみに安易に手をさし伸ばしても
それが正しいこととは限らない。
悲しいことも辛いことも、一番分かるのは他でもない自分だけ。
その痛みを少しでも理解しようとするのが、人間なんだと思うのです。

閲覧数:208

投稿日:2008/03/09 04:53:05

文字数:414文字

カテゴリ:その他

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