『桜は今年も』
作詞・くさびん

今年も咲いた桜を見て
春が来たと思った
こうして思い返すのも
何年目かも忘れた
去年は友達と見て
一昨年は家族と見た
今、隣りに居るのは
肩にかけたカバンだけだ

流した涙とか
汗も後悔も忘れたけど
それでも今年も春が来た
それをただ噛み締めた

桜は今年も咲いた
去年みたいに綺麗に咲いた
在り来たりないつもの構図で写真を撮った
桜は今年も咲いた
また見えるかなって思いに耽た
来年もまたいつもの構図で写真撮れたら

1足す1は2で
2足す2は4で
当たり前だと鼻で笑ってた
4足す4は8で
8足す8は16で
子供騙しだと目を逸らしてた
16足す16は32で
32足す32は64で
これ以上は無理だと顔を隠してた
それでも可能性は消えずに
僕の中を巡り巡ってた
出来たはずだった
やれたはずだった
そればかりを僕は拾ってた

流した涙とか
汗も後悔も忘れたけど
それでも今年も春が来た
苦しい思いとか
悲劇も反省も在ったけど
それをただ噛み締めた
それをただ踏み締めていた
だからこそ、僕はここに居るんだ
諦め悪く咲き誇る桜のように
醜い花でも

桜は今年も咲いた
去年みたいに綺麗に咲いた
在り来たりないつもの構図で写真を撮った
桜は今年も咲いた
また見えるかなって思いに耽た
来年もまたいつもの構図で写真撮れたら
僕もまた1年を
苦しくても悲しくても
咲って生きていけるのかな
そうなれたらって思うよ

今、もしも散っても
いつかまた咲きたいよ