「で、リンはレン君に迷惑をかけたくないってだけで別れたと?」
「だけってなんだよ?こっちだって必死で考えたんだからね?」
ミクに説明するのに30分くらいかかった。(いちいち口挟んでくるんだもん…)
「リンはレン君の足が動かなくなったら迷惑だって別れちゃうの?」
「いや、別れないけど…。」
「じゃあ、レン君も迷惑って思わないんじゃない?」
「私はレンに何があっても迷惑って思わないの!!でも、レンに自分が迷惑かけるようなことは許せないの!!」
「さっきから迷惑、迷惑ってあんた達ホントに付き合ってたの!?そんな死ぬような病気じゃないんでしょ!?」
「そうだけど……!できることなら今すぐこっから飛び降りて死んでやりたいくらいよ!」
「ちょっ……ミクもリンちゃんも一回落ちt「「カイト(君)は黙ってて!!」」
「黙んないと、リンちゃんが言ってた婦長さん来ちゃ「あ~な~た~た~ち~~~???病院には具合の悪い人達がいっぱい居るって分かってるかしら??」
あ~あ………鬼ばばあが来ちゃったよ………。
さすが鬼ばばあ。ミクだけじゃなく静かだったカイト君まで正座させて説教を始めた。まぁ1週間毎日説教されてたら聞き流すのも得意になってきた。
「分かりましたね?鏡音さんも毎日、毎日………いい加減学習しなさい!?」
「婦長さんさぁ、仕事いいの?うちらに説教してる間ってやんなきゃいけない仕事とかどうしてるわけ?」
「そう思うなら説教されないようにしなさい!」
「はいはい。」
うるさいばばあね。だったら説教しなきゃいいじゃない。その怒鳴り声の方がよっぽど響いてうるさいじゃない。
「とりあえず、もう少し小さい声で話してくださいね?」
笑顔で言われても………
「あーっ……やっと終わった……。」
「リンちゃんが言ってたよりきついね。婦長さんの言い方……。」
カイト君なんて苦笑いしてるし……。2人とも足がしびれたみたいで床に座っている。
「ねぇ、リン?」
「なっ、何?」
いやぁ、さっきみたいにミクが怒鳴るんじゃないかと思うとね……。
「毎日、うちとカイトが来てない時外見てたの?」
「そうだけど?」
「レン君っていつからあの女の子連れて歩いてるの?」
「……?あの人は今日が初めてだけど?」
「はぁ!?」
「ちょっ、ミク声大きいって。」
「ごめん………。で、あの人はってどーゆー意味?」
「毎日違う子と歩いているけど?」
「なにそれ!?リンはそれ見て何も思わないの?」
「お、思うに決まってるでしょ!?」
今だって胸が痛い。苦しくて涙がでそう。
「リンちゃん、レン見て『苦しい』って思う?」
声に出すと泣きそうなので頷くことしかできなかった。
「そっか、苦しいか……。じゃあレンはまだリンちゃんに思われてるってことか。」
???カイト君ってたまによく分かんないこと言いだすんだよね……。
「あはは、もう夕方だし帰る時間だね。最後に聞いときたいんだけど、リハビリっていつ頃から?」
「えっと……もうすぐかな?足が動き始めたら開始するって言ってたから。」
「そっか、早く学校来れるといいね」
「うん♪」
「じゃあ、また明日来るから!明日は課題のプリントあるから♪」
「うわっ…。やだぁ…ミク学校に忘れてきてよ!」
「そうゆーわけにも行かないのよ♪んじゃ、またね♪」
「ばいばーい♪」
ミクとカイト君が帰ったあとは妙に静かに感じた。
“レン君、いつからあの女の子連れて歩いてるの?”
“毎日違う子と歩いているけど?”
今日の会話を思い出したら涙が出てきた。
“死ぬような病気じゃないんでしょ?”
そうだよ。きっと、レンなら笑って『だから何?』って言ってくれてた。
いまさら後悔したって遅い。
「ねぇ、レン?どうして私、あんなこと言っちゃったんだろうね……。」
誰も他にいない病室。答えなんて返ってこない。それでも1人、呟いてみた。
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じっと僕らを見つめている
ああ、音楽が溢れてく!
ああ、音楽が流れてく!...ああ、音楽が
ニワノワニ
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