描きかけのキャンバスを投げ捨てた
何度新しく取り替えたって
イライラはおさまらない
劣等感に色を載せても汚いだけ

「もう少し」「あとちょっと」
ずっとおだてられてきたんだ
出来るまでやらされてまた次へ
休みなく滞りなく矢継ぎ早に

私が何をしたって言うの?
誘導尋問にかかるように
隙を与えて手を引いては
好き放題に染め上げてく

元の色なんて絶対に
あなたも覚えてないくせに


ウソ発見器にかけてよ
罵詈雑言に証明書が付く
望み通りでなくてごめんね
もう何も聞こえないけどね


折りかけたアンプルを踏み砕く
何度新しく取り寄せたって
ムカムカは終わる事がない
優越感に色を混ぜても醜いだけ

「もう一息」「すぐそこだ」
いつも急かされてきたんだ
終わるまでやらされてまた次へ
果てなく淀みなく糸目を付けず

私をどうしたいって言うの?
悪質商法にかかるように
言葉巧みに気を惹いては
好き勝手に締め上げてく

元の私なんて絶対に
あなたも知らないくせに


自白剤を浴びせてよ
たわむれごとに鑑定が付く
希望通りでなくてごめんね
もう何も見えてないけどね


こんなハズじゃなかったって?
どんなユメを見ていたんだろう
歪んだ鏡に映るのはもう
クシャクシャにひび割れた欠片たち

どんなに急いでも背中には壁
あんなに急いでも後ろ手に鎖
空がどれだけ高くても
海がどれだけ深くても

それ以上行けば真っ赤に焼ける
だから私は今もここにいる


元の心なんて絶対に
みんなも知らないくせに

私も知らないくせに

ライセンス

  • 非営利目的に限ります

遠巻きのイクリプス

閲覧数:32

投稿日:2022/03/18 22:38:29

文字数:657文字

カテゴリ:歌詞

クリップボードにコピーしました