いつも見ている
鳴らないケータイ
私はひとり
この広い部屋にひとり横になって白い天井をみつめてる
誰かから連絡ないかなって
2、
震える掌
冷たい手足
動かないこの身体で
窓の外を眺めている
いつも、いつも
人並みを見つめ
景色のうつろいを見つめつづけている
今日は一段と寒い
明日は雪が降るだろう
そうしたらまた恋人たちの季節がやってくる
でも私はこの白い部屋にひとり
【サンタなんていないに決まってる】
そう呟くのが精一杯
もうほとんど動くことが出来ない私が欲しいものなんて
【また外を歩きたい】
そんな僅かな奇跡でしかない
増える全身のくだ
身体は春まで持つのだろうか
霞む頭で考える
【涙枯らして叫んだって変わらない】ってことはもう十分承知してる
今はもう天命を待つので精一杯だから
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