―これより、破壊プログラムを開始する―
そして、私の意識が遠のいて・・・・・・その後は、何も知らない。
「・・・・ぅ!ラル!」
「・・・・?菜香、冷菜・・・・・此処は?」
「此処は、ラルの家だよ」
家・・・・?ああ、この感じ、研究所だ。
「あ・・・・!ラル!良かった・・・・、本当に・・・」
そう言って、飛びついてきたのは、リル博士だった。
「リル・・・・博士・・・・」
「ラル・・・ラル・・・」
「博士、あの後、どうなったんですか?」
そう、私は、あの時、破壊プログラムを起動してしまって・・・・
「ああ、あれね、大丈夫、あの子達はかすり傷一つ負ってないわ」
「・・・・?じゃあ」
「でもね、実は、あの子達、一部、寿命が縮んだわ。ま、でも、人を呪わば穴二つって言うし、自業自得よね」
「は、はあ・・・・」
「それに、私も、長くないのよ」
長くない・・・・・・。
「本当に、長くなかったんだ」
数日後、リル博士が、亡くなられた。
「ああ、リルは、病気持ちだったんだ。俺は、その前に、伝えられて良かった・・・・」
「??」
「まあ、あのな、今くらい、お父さん、とか、お母さんって言っていいんだぞ」
「あ・・・!」
「あと、言い忘れてたが、ミリアの寿命は、せいぜい3,4年だ。それまで、ちゃんと、お姉ちゃん孝行しとくんだぞ」
「・・・うん」
こんなに、涙が溢れたのって初めて。
ねえ、この悲しみ、初めて。
あれから、普通に学校をエンジョイできてて、お姉ちゃんの、卒業式の日が来た。
「お姉ちゃん、卒業おめでとう!」
「ミリアさん、おめでとう御座います」
「ミリア!有り難う!」
「有り難う、3人とも、これからは、研究所で、働く事になったから。これからも、冷菜にも、菜香ちゃんにも、会えるからね」
―これで、MVについての話は終わり。AVの話が始まったのは、この、2年後・・・―
MVシリーズの意味7
MVシリーズの意味完結!
さあ、あれに取り掛かりますか。
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