カーテンを勢いよく開ける。
天気は曇り空。
今日は洗濯する予定だったんだけど…
仕方無いと思いながら、洗濯物を袋に詰める。
コインランドリーは家から少し遠い。
でも、洗濯をサボった俺が悪いし。
適当に着替えて家を出る。
街並みは一昨日と比べて、随分変わった。
クリスマスムードで、イルミネーションやクリスマスツリーなどが沢山飾ってあった。
それが今では、正月ムード。
毎年よく見る光景。
……いつもこの時期に何かあったような気がする。
それなのに思い出せない。
考えていると、目的地に着いた。
サッと用事を済ませ、洗い終わるまで時間を潰そうと、また街中に向かう。
適当に歩いていると、アクセサリーショップが目についた。
店内を覗くと、俺が好きそうな指輪が幾つか見えた。
せっかくだから買っていこうと思い、その店に入った。
周りを見渡すと、俺と同じ色の髪が目にはいった。
俺は思わず、声をかけた。
「リン、何してんの?」
「ひゃあぁあ!!」
驚いたのか、リンは悲鳴をあげた。
店内にいる客が俺達を怪訝な目で見る。
俺は慌ててリンの口を手で塞いだ。
「何いきなり大声出してんだよ。」
「いや、だって、まさかこんな所で会うとは思ってなくて…」
「まぁ、俺もこんな所で会うとは思ってなかったけど……。で、リンは何買いに来たの?」
「えっと……レンの誕生日プレゼントを買いに来たの。ほら、私達同じ誕生日だから、ついでにね!ついでだから!別に深い意味とか無いから!」
「あ、今日俺達の誕生日か。じゃあ、俺もリンの誕生日プレゼント買ってやるよ。」
「え!い、いいよ。」
「遠慮するなよ。あ、この指輪、2人でつける?」
「そ、それって…ペアリング!?」
「うん。……俺とじゃ嫌?」
「全然!凄く嬉しいよ!」
「よし、決まりな。」
慌てふためくリンを見て、思わず笑みが溢れた。
レジで会計を済ませ、その場で指につける。
「リン、手出して。」
「う、うん。」
リンの手をとり、そっと指輪をつけた。
リンのはにかんだ笑顔がとても綺麗だと思った。
「これからもよろしくな、リン。」
そう言ってから、俺らしくないな、と少し恥ずかしく思ったが、リンは気にしてないようだった。
「うん!よろしくね、レン。」
Happy Birthday!!
fin.
コメント1
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ご意見・ご感想
禀菟
ご意見・ご感想
マジで久しぶりだねww
もうリンレン結婚しろ
そして末永く爆発しろ
文才って生まれながらなのかな…
なら遺伝をくれ!!
2011/12/28 23:24:39