真昼の月を見ては
時が止まるばかりみたいで
鼻歌で誤魔化している
線路は水の中で輪郭がゆらゆらと
胸の鏡に似ていた
他に誰かが居る訳でもなく
忙しなく汽車が行き交うこともない
雲が視界の端で消えていく
青よ、この木偶な私を殺しておくれ
何をすれば好かれて
嫌われるのかなんて見えなくて彷徨う亡霊
独りに飽きてきたので貴方を待ってるわけで
そんな自分が嫌いだった
乗って行く人や降りて行く人は
顔がなく黒く透けている
虚しいや
他の誰かには私も影で
エンドロールにも名前が出てこないまま
貴方恋しと嗄れては
濡れる鼻歌が静かに溺れていった
「暮れ前の汽車にいる」
褪せた手紙握り俯きながら待っていたんだ
風が少し冷たくなってきた
漁火色を変えて喚いた
汽笛遠くから聞こえてきて
貴方が来ることを知らせるようだ
2番口いつもの降り場で
ただ水面溶ける汽車を見つめて暮れた
独り
待ちぼうけ
見上げた空を引っ掻いた電線が
とても綺麗だったのだ
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ご意見・ご感想
wzker
ご意見・ご感想
very good
2017/03/28 12:18:36
takaokatoshiya
ご意見・ご感想
いとわさん、おはようございます。お久しぶりです。センチメンタルで、抒情的・内省的な歌詞と、スローなエレキギターの響きの組み合わせが独創的な、スローロックソングです。 (^^♪
2017/03/19 08:39:06