十三月朔日
なんとなく空鐘の水族館収録のLupinus Aquariumの3曲目
「十三月朔日」
不純な冥闇 冷たく突き刺さった
けたけた響いた 嗤い声に眩々
開かない窓の外には降り止まない雨が
絶えない疑心をもう振り切らなくちゃ
静けさが痛む 鋭く突き刺さった
渦巻く念いに 押し潰されてしまう
明かない羅刹と悪い夢に拘束されて
吐息も枯れて 濃霧に 赫く赫く
帰りたいけど 淋しさの反響が邪魔をするんだ
識りたい 在るべき筈の自由
十三月未明 翳りのち陽炎 迷走 忌実
時間が逆さま 壺底の籠
ばらばら賽の目 朔日の黒魔法
ひたひた纏わる 嗤い声は黒影
壊れた椅子を並べて 灯りを点けてみて
澱んだ間違い探し 歪な部屋
囚われ羊は 二度と名前呼ばない
不気味な天井 そして夜に沈黙
塞いで耳を閉じても頭に入りこむ
何所かにある出口を見つけられたら
帰りたいけど 淋しさの反響が邪魔をするんだ
識りたい 在るべき筈の自由
十三月未明 翳りのち陽炎 迷走 忌実
時間が逆さま 壺底の籠
だけど信じてる 自分が消えないよう
進み続けたら 歩き続けたら
亡くさないよう祈れば
絡む蜘蛛の楔も砕け
空白の空間も罅で埋まる
十三月未明 翳りのち陽炎 ゆらゆら揺らぐ
膨らむ矛盾に火を与えて
螺旋の切り目 一縷を掬う
それは白い階段
暁まで数数えながら
十三月朔日
奥へ
廃と蟻
真似る戯言
負だけの天秤
崩してゆく
もう現れないように
もう
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