白いキャンパス
ぶちまけた 青い絵の具

気づけば 公園ブランコ
ゆらゆら揺れて 弧を描く

蝉の声 子供の声 風の音
黄色い絵の具。 広がって

ぶちまけた青い絵の具
一点だけ灰色がまざってた

子供がとばしたのか
赤い絵の具 丸い 浮遊物

色で溢れる 汚い世界。



黒いキャンパス 白で彩る
まるで夜空だ。

天の川 流れ星 流星群
ロマンチック バカらしい

ただぶちまける 一心不乱

絵の具をひたすらぶちまけた
だけど 消えない淡い色。

何色で塗ればいいのかな
緑？ 赤？ 青？ 何色？

夜空の絵 未完成。



淡いキャンパス ＿＿色
いったい君は 何色なの？

いつ 色を見つけられる？


違う。見つけたくないんだ
光輝く君を 汚い僕が汚す

汚したくないから やめて
笑いかけないで

大丈夫？ なんて言わないで
傍にこないで 好きなんだ。



水彩画 水を含み 流れてく
君の顔 キャンパスみたいだ

嗚呼、君は何色を塗っても
キレイなんだね。

水彩画もいいけどやっぱり
君の泣き顔はみたくない。

君のキャンパスにはやっぱり
キラキラ輝く色がお似合い。



だから、泣かないで。

「君が好きなんだ」