【注意!】
この作品は、悪ノPの作品『悪ノシリーズ』、『円尾坂の仕立て屋』、『悪食娘コンチータ』、『ヴェノマニア公の狂気』をごちゃまぜ?にした物です。
原曲のイメージを壊されたくない方は、回れ右してください!!
それでもいいよって方のみ、どうぞ↓











「・・・聞いたか?」
「あぁ、聞いたさ」
「俺の女房も、やられちまった・・・・」
男達が話しているのは、次々と女をさらっていく悪魔、『ヴェノマニア公』の事。
このヴェノマニア公、悪魔と契りを交わし、ヴェノマニア公を見た女は皆、魅了され堕ちていくという力を持ったという。
「おい、お前ら、あの悪食娘コンチータ様を知っているだろう?」
「あの暴食女だろう?知っているとも。あの女のせいで、この街の食料はもう底をつきそうだ」
『悪食娘コンチータ』とは、この街でも有名な暴飲暴食女の事。
街の肉、野菜、魚、その異常なまでな食欲は食料にまで留まらず、人間まで食らってしまうという噂がある恐ろしい女だ。
おかげでこの街の食料は、彼女が全て食らいついてしまったのかと思うほど、品不足になっていた。
「でも、最近は肉も魚も野菜も食えるようになってきたな」
「まさかあの暴食女、俺らの女房を食ってんじゃあるめぇな?」
「違う!コンチータ様も、やられちまったって噂だぜ・・・?」
聞いていた男達は、目を丸くした。
「やられちまったって・・・あの悪魔にか!?」
「ああ・・・コンチータ様は、かなりの美人だったって奴も中にはいてな」
「俺も、隣の国か忘れたが、そこの仕立て屋の娘がやられちまったって聞いたぜ」
仕立て屋の娘、とは、この国とは別の国にある『円尾坂』の片隅にある仕立て屋の娘で、若いのに腕は確かで、気立てが良く評判の娘だという。
その仕立て屋の娘、裏の性格は少々難で、恋した相手を想うあまり問題を起こしたとか起こしていないとか。
「それだけじゃあない。黄の国の悪の娘は、無理矢理連れられたって」
黄の国の王女、通称『悪ノ娘』。
様々な悪事を働き、民衆が恐れる存在となっている14歳の王女。
青の王子に恋をしたにも関わらず、ヴィノマニア公によって連れ去られたとか。
「あの悪の娘はまだ14だから、あの悪魔の力はまだ通用しなかったということか」
「全くあの悪魔!女たらしにも程があるだろう!!」
「仕方ねぇ・・・女房は俺より、悪魔様がいいんだと」



「もっと・・・もっと、もっと・・・・!」
貴女との出会いは、空っぽになった城の中ででしたね。
「何を求めているのですか?」
「食べ物よ・・・もう・・・この城には、何も残っちゃいない!!」
赤いドレスを身にまとい、茶色い髪に縁取られた白い肌・・・
「僕が・・・」
「!?」
僕が手首を掴んだ途端、貴女の目は大きく見開き、頬は赤く染まった。
「僕が食べることより、もっと楽しいことを教えてあげましょうか?」
「・・・あら、本当?」

「ック・・・ヒック・・・・」
貴女との出会いは、血に染まった男が倒れている道端ででしたね。
「貴女が、やったのですか?」
「違う・・・!違うわ!この人が悪いのよ!私は・・・私は貴方を想い続けていたのに!!」
貴女は男の胸に顔をうずめて泣いた。
赤い着物に緑の帯、黄色いかんざしを頭にさした貴女を、赤く染まった裁縫鋏と涙がより美しくしているような気がした。
「僕が・・・僕が、貴女を愛します。私の妻となっていただけますか?」
僕が見つめると、貴女は泣いていた顔をますます歪ませて、やがて歪んだ顔へと変わった。
「・・・はい」

「・・・ン!レン!嫌!!悪魔なんて、追い払えばいいじゃない!レン、大臣に言いなさい!王女の変わりに別の女を――」
「リン」
「私の言うことが聞けないって言うの!?レン!!」
「君は・・・」
「・・・へ?」
「君は、悪魔になんか惑わされないんだね。よかった・・・リン。君は、他の女とは違う。純粋な心を持っているんだね」
「レンが私の身代わりになるなんて絶対に嫌!!レンッ・・・!」
「大丈夫、僕らは双子だよ」
「レン・・・」
「きっと誰にも分からないさ」
「レン!!!」


あの日の契りを交わしてから、僕は変わった。
僕を馬鹿にした男は、女房や娘を失い途方に暮れた。
僕を馬鹿にした女は、旦那や父親より、僕に魅了され堕ちていった。
僕を馬鹿にする者なんてもういない。
今日もまた、美しい女が僕の元を訪れる。
さぁおいで、僕の胸の中。
踊ろうよ、このハーレムで・・・

――――――!!
突然の、鋭い痛み。
気づけば僕の胸は、赤く染まっていた。
「さぁ、貴方のハーレムはもう終わりですよ」
ナイフを持ったドレス姿の女の顔には、男の笑みがあった。
「おっ・・・前」
「貴方の契りはもう期限切れ。僕のせいでね」
「なっ・・・!」
うずくまる僕の前を、騒がしく女達が横切る。
女達は皆、家族の元へ帰っていく。
最後に屋敷から出たのは、僕の幼なじみ。
待ってくれ・・・まだ・・・君に―――



「いやぁ!女房が戻ってきてくれて本当に良かったよ!!おかげでやっとまともな飯が食えるようになった!」
「街の女達は何事もなかったかのように戻ってきたしな!本当、何だったんだ?」
「まぁ、何はともあれ一安心ってとこだな!」
「おい、めぐみ嬢?」
「あ・・・はい?」
「どうした!浮かない顔して!!」
「え・・・そ、そうですか?」
「何かあったのか?」
「いえ・・・別に」
どうしてだろう・・・
好きだった幼なじみの顔。
どうしても、どうしても思い出せない。
あの時・・・・
「イジめてて、ごめんね・・・・」

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

【かなりカオス注意!】私なりのヴェノマニア公の狂気

かなりごちゃごちゃですみません・・・↓

閲覧数:1,154

投稿日:2010/08/15 22:22:33

文字数:2,327文字

カテゴリ:その他

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  • 脱兎だう

    脱兎だう

    ご意見・ご感想

    いやいや、面白いですよ♪リンレンの台詞そこできた!!みたいな(笑)

    ボカロ学園はよく注目作品に入ってましたね!
    その歌声、危険物。注意も面白いです~!

    あやせとユウカを上手く使ってくれてありがとうです♪

    2010/08/20 10:52:27

    • どーぱみんチキン

      どーぱみんチキン

      お返事遅くなってすみません;!
      ありがとうございます(´▽`*)
      分かりづらいかな?と思っていたけど、そう言って貰えて嬉しいです(●´ω`●)ゞ
      コラボの方でもよろしくお願いします^^

      2010/08/23 19:57:19

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