アナタの髪は空に棚引いて(たなびいて)
まるで在りし日の記憶のようで
不意に口に含むと
苦い煙の味がした




触れれば、微か指に馴染み
さらりと、解けてアナタの肩を覆う
見やれば、微か笑みを浮かべ
くるりと、開いたアナタの瞼


其れが遠く想い出になることを
選んでしまった僕らでした。


愛にならざるはずの感情を
口に含んでは細く、細く
いつか満たされてしまうのならば
どうか、哀れなこの身体(からだ)に

報いを。



気付けば、歪む切取線(きりとりせん)は
ぱらりと、破けてアナタを見失う
繋げば、歪む結び目の先
ほろりと、離れたアナタの右手


其れは潰された鋏の譬え
意味を為さない僕らでした。


愛と化してしまった感情が
己(おの)を蝕んでは細く、細く
いつか切り捨てられて漂う空と
同化。覚えたこの痛みと

傷跡。



アナタの髪はもう色褪せて
風も失せた心を覆うようで
不意に口に含むと
苦い煙の味がする



其れは果たされてはいけないと
真実を間違ったのが僕らでした。



愛は今やもう見る影も無く
寂しい世の情けも細く、細く
いつかまた会える日が来ようとも
どうか思い出さないでくれ


愛にならざるはずの感情を
口に含んでは細く、細く
いつか満たされてしまうのならば
どうか、哀れなこの身体(からだ)に

報いを。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • 作者の氏名を表示して下さい

(タイトル未定)

2013/12/3 追記
こちら(http://piapro.jp/t/fL2z)になりました。

閲覧数:270

投稿日:2013/12/03 23:48:50

文字数:576文字

カテゴリ:歌詞

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