左肩越し
カッターシャツが夕日で染まる
午後4時半
グラウンドでサッカーボールが
ゴールの上を飛んでいく
青や蒼を知らぬ藍を
抱いた春の苦しいこと

優しい言葉と優しい嘘
痛いくらいに心地よくて
溺れて溺れて何かを忘れて
沈んだ私はシーラカンスになりたい

知って傷ついたこの1ページ
舞って貼り替えたこの1ページ
履き違えた靴で踏んだ
水たまり 私の顔 泣き笑い
眩しいくらいに叫びたい
また髪が伸びた

右斜め上
太陽が頭を暑く焼く
午前10時
夏が近づいていることが
なんだか憂鬱なんだ
聴こえ始めたセミの声
やたらと遠くに感じてる

優しい言葉が見つからないの
痛いくらいの妬みや嫉み
こんな私は好きではないのに
歪んだ私はシーラカンスになりたい

知って傷ついたこの1ページ
舞って貼り替えたこの1ページ
往生際が悪いから
沈んだのに助かりたい 情けない
眩しいくらいに叫びたい
また髪が伸びた

深いところで幸せを呼ぶ
シーラカンス
ああ私は
やっぱり自分が1番可愛い

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • オリジナルライセンス

シーラカンス

もう嫌だと、どうでもいいと、
落ちぶれることを望んだのに
最後の最後で助かりたい私は
“シーラカンスになりたい”

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投稿日:2019/04/04 13:31:28

文字数:440文字

カテゴリ:歌詞

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