何かがちぎれた音
光が示す先に銀色の月
何かを捜し求めて
冷たい殻の中で
待ち侘びていた 始まりの刻
眠りが長すぎて
目覚めた此の世が夢の様
まだ何も知らずにいれた
夢うつつにまだ見ぬ君を想った
飛びたがる背を掻き毟りながら
奏でられる流れに身を任せて
ようやく広げられた羽根を
どうすることも出来ない
飛び立つ事が正解なのかさえ
僕は何一つ知らない
あるものは舞い踊り
あるものは水鏡に落ちて
儚い命がさだめだと
いつからか知っていた
水の中 崩れていく者を見つめ
星が流れても
僕に何を願えと言うのか
ゆらりと揺れた陽炎の中に
月明かりを受けた羽根が見える
ただ生きた証を残す為に
生まれた命の限りに 君を捜す
君に出逢う為に生まれたと
錯覚してみたくなって
ひたすら繰り返すだけの命も
少し愛しく想えた
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