果たして文章能力の向上は望めそうにないでしょうか。言いたい事や表現したい事の半分も表現出来ぬもどかしさや歯痒さで日々悶絶致しております罪狐姫です。「つみこのひめ」とお読み頂けると嬉しく思います。何卒。
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『そう、此れは
寂しさ由来の愛しさで御座います故』
あなたが其の心から望むは何でしょう
『死に逝く星に祈った処で
何を叶えて呉れるというの』
あなたは ららら と喉鳴らし歌う
裏返った眼球に星群を映して
泣きながら夢を見た...歯車夫人
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背の高かったあなたの身体が
こんなに小さくなるなんて
未だ信じられないけど
此の腕の中に在るのは
かつてのあなた
触れられなくなってから
あなたの冷たい指先が
温かかったものと気付く
握り返してくれませんか?
私の幼い掌を...粉雪
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ゆらゆら ぽろぽろ
視界が揺れる
痩せた頬に小川がひとつ
ズキズキ ぐらぐら
脳がイタいの
ねぇママ、私は可笑しいの?
ひらひら ふわふわ
舞い墜ちるのは
茶色く腐った薔薇の花
ヒリヒリ しくしく...いしょ
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何かがちぎれた音
光が示す先に銀色の月
何かを捜し求めて
冷たい殻の中で
待ち侘びていた 始まりの刻
眠りが長すぎて
目覚めた此の世が夢の様...かげろう
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群集『罪深キ鬼ノ巫女殿ヨ!
此ノ濁世ニ禍ヲ!』
虚像の玉座に縋り付く
愚の骨頂に君臨せし我等が王
群集『引キズリ堕トセ!』
供物掲げ神楽舞い踊る
響き渡るは金色の神歌
嗚呼 今や捧げられし貴方
業火に炙られ絶叫が聞こえる...鬼祭祀
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どんな魔法ですか
どんな言葉ですか
どんな気持ちですか
どれも此れも手から零れゆく
いのち 短し 狂ひ咲き 散り消える
恐れずに咲き誇れたなら
泣きも笑ひも致しませぬ
其れが君の謂ふ"強さ"なら
『 花が ほろり と ひとつ 』...恋吹雪
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記憶に残る初めての雪は
暖かく甘く
真白に煌めいていました
其の中に佇んでいた貴方も
髪を長く下ろしていたのは
泣いている横顔を見せたくないから
貴方が撫でた処だけ痛い...雪華
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あなたの心を私は知っています
財布の奥にある私の写真の事も
あなたの心を私は知っています
毎晩書き記してる愛の詩の事も
美しいと讃えられるだけでは
もう飽きてしまいましたので
私に全てを捧げて頂けますか
病める時も健やかなる時も
この揺蕩う美しい髪に
触れさせてあげても良い...愛の賛歌