あなたの心を私は知っています
財布の奥にある私の写真の事も
あなたの心を私は知っています
毎晩書き記してる愛の詩の事も
美しいと讃えられるだけでは
もう飽きてしまいましたので
私に全てを捧げて頂けますか
病める時も健やかなる時も
この揺蕩う美しい髪に
触れさせてあげても良い
この艶やかな黒い瞳で
あなただけを見てあげても良い
私の心をあなたは御存じですか
その濡れた瞳を愛しいと感じる
私の体に触れたいと思いますか
赤く爛れ腫れ上がる傷跡にさえ
崇め奉られるだけでは
もう物足りなさを覚えます
私の全てを見つめて頂けますか
病める時も健やかなる時も
この白くてしなやかな足に
口付けさせてあげても良い
この艶やかな赤い唇で
愛を囁いてあげても良い
「私を満たして下さるのでしょう?
心ゆくまで触れても良いのよ
愛していると錯覚させて
あなたの愛を証明してみせて」
美しいと讃えられるだけでは
もう飽きてしまいましたので
私に全てを捧げて頂けますか
病める時も健やかなる時も
この揺蕩う美しい髪に
触れさせてあげても良い
この艶やかな黒い瞳で
あなただけを見てあげても良い
この白くてしなやかな足に
口付けさせてあげても良い
この艶やかな赤い唇で
愛を囁いてあげても良い
全て捧げて頂けますよね
命の限りに愛してみせて
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