Il ya dix ans かつての若さ
あんなに純粋で　きらめいた存在
わがままな楽しさはたちまち過ぎ去る
転んだときの傷痕でさえ幸せだ
ストップウォッチが切り取る瞬間
光り輝く恋花火にそれは似ている


未練の体温　過ちの空間を残し
ぬぐえない涙は心の海に苦痛とともに広がり
記号化した花火が心に刻まれる
思い出の保存の最後の微笑みを使い
弱々しい抵抗　あなたの世界からフェードアウト


Dix ans plus tard かつての若さ
そんなに純粋だの恋愛だの　もうなかった
失っていく時間はたちまち過ぎ去る
怪我をする笑みはかったるくなる
指の間をこぼれ落ちていく幸福に
美しい雪花火はどこか似ている


忘れる体温　寂しい部屋に残し
ひびわれたマスクをつけてあなたに微笑んでみる
記号化した花火が心に刻まれる
美しい種で悲劇の果実を醸造し
弱々しい抵抗　あなたの世界からフェードアウト


あなたの吐息が遠く聞こえる
雪の下に隠れているあなた
私が落とした涙を思い出しますか
花火のように空に散っていく
それは私たちがともにすごした
そんなに美しい　雪花火
雪花火