「初音先輩。」
「ミクでいいよ。」
「じゃあせめてミクお姉ちゃんと呼ばせてください。」
私はミクお姉ちゃんのサイトを作る手伝いをしていた。このサイトは資料館になるらしい。今はリンクを作っている。
「じゃあ、他にも経営してるサイトがあるんですか?」
「うん。あるよ。開通したら一緒に行こうね。」
「はい。」
そんなことを話しながら作業を進めている。と言っても、そんなに時間はかからないので、リンクを貼る作業はすぐに終わった。
「そろそろ3時だけど、マスターは大丈夫?」
「いえいえ、私のマスターは私に依存なんかしてませんから。」
「俺のマスターは・・・」
「ならおやつでも食べる?」
ミクお姉ちゃんはニコフの話をさえぎって奥に戻っていった。
数分後・・・
「ご馳走様!」
おやつと言っても、気持ちだけである。なぜなら私たちはあくまでデータだからだ。
「やっぱ人の感情を持ってたら実体が欲しいね。」
「私はそういうの考えないことにしてるよ。」
「やっぱりそ・・・」
「じゃあ、カラオケでもやろっか!」
またまたニコフの言葉をさえぎってミクお姉ちゃんは言う。
「やりましょうよ。ボーカロイドらしいことしないと、やっぱり変ですもんね。」
「んじゃ、何歌いたい?カラオケセットはすでにあるよ。」
そういってミクお姉ちゃんは一つのリンクをさす。
「行きましょう行きましょう。」
「あ、ちなみにステージあるからちゃんと踊ってね。」
「え・・・。」
ニコフが一瞬にして固まる。
「もしかして、踊れない?」
「えーと、踊れない。ってなんでこんな時だけさえぎってくんないんですか!」
「え?私人の話はちゃんと聞いてるよ?」
と言ってるミクお姉ちゃんの目がものすごく泳いでる。
「俺ってこんなキャラだったっけ・・・。」
「最初からそんなキャラでしょ。じゃあ行こ!」
私はニコフを投げ飛ばしてから自分もリンクの中に入った・・・。
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ヘルケロ
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ヘルフィヨトルです。
楽しく読ませていただきました。
相変わらずニコフ君が可愛そうで可哀そうです(笑
私の中にはミクは可愛いってイメージしか^^;
2009/07/27 13:42:13