理想から7kmちょっとズレた未来図を
描き直す気力はまだ沸かないまま
いつもより彩度が落ちた帰り道とか
4:5にトリミングされたセカイ

「後悔はありませんか?」って自分に問う自傷行為
繰り返すほどに麻痺してく日々に
おかわり自由の苦痛を貪った
何したって 今更だなんて 知ってるけど

雪解けの日が来なくたって 春一番が不発だって
眠れない夜の続きのように朝が来る
「じゃあまたね」も気持ちよく言えないのは
変われなかった自分のせいなのに

これはこれで良かったなんて 心からは思えなくて
狂い咲く桜の姿が胸を焦く
蕾も開かないまま散っていく私を
隠して 隠して くれる
灰が降る

早足で改札くぐり抜ける日々
"忙しい"はよく効く麻酔薬だ 
成り行きまかせは許せるようになって
それでもどこかで諦めてなくて

「可哀想」なんてラベルを貼られたくなくてもがいてる
せめて1mmでもマシな方へ
何度も遠回りを重ねても止めない
足取りは いつか未来図なんて超えた明日へ

取り返せない過失だって 想像以下の現実だって
すべて飲み干してずぶ濡れで進んでいく
ぼやけた目で 見る世界の美しさを
知らなかったあの日の私へ

これはこれで良かったなんて
腹の底から笑い飛ばして
いつか快哉を叫ぶ日に焦がれている

花散らす 雨の中をじっと待つ私を
溶かして 溶かして くれる
春が来る

雪解けの日は訪れて 春一番は吹き荒れて
極彩色に彩られた季節が来る
長い冬の終わりに見える景色は
眩しすぎる光に滲んで

これはこれで良かったなんて
いつ頃から思ってたっけ?
気づけば過ぎた日々に想い馳せ笑った

花盛る 時の中でそっと咲む私を
報いて 報いて くれる
春が降る

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

春が降る

初音ミクオリジナル曲「春が降る」の歌詞です。

閲覧数:401

投稿日:2021/01/31 02:45:25

文字数:728文字

カテゴリ:歌詞

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