【A】
大概不安定な シャンパングラスでさ
倦[う]んだ理想論は飲み干して
散々ありふれた 安[やっす]いドラマより
絶頂モンの夜を始めよう

【B】
“善は皆必ず報われる”なんて
そんな綺麗事もう聞き飽きたろ?

【A】
曖昧な期待なんて 実際無意味でさ
どうせすぐに水泡[すいほう]に帰[き]すんだ
肝心なものなんて 結局一握り
況[いわん]や自分なんて論外だ

【B】
“いつの日かきっと救われる”なんて
冗談、もうとっくに知ってるでしょ?

【C】
ああ 『全能の存在』[かみ]は助けてなどくれない
得意気に笑うだけ
そうさ 『苦しいだけの現状』[あくむ]は 願い祈るだけじゃ
決して終わらないから
「『刃』[て]を取れ。」

【D】
顔を上げて 踏み出せ もっと先まで
待ち焦がれた 自由という名の光へ

【C2】
ああ 『救世主』[かみ]など 何処にもいやしない
とうに気づいてるだろ
そうさ 『楽園』[せかい]は 全て自分次第
ただ嘆いているより
「さぁ、『刃』[て]を取れ。」

【E】
時は来た
ほら出番だ
『刃』[て]を掲げて
「じゃあ、さよなら。」


*****
読み


【A】
たいがい ふあんていな しゃんぱんぐらすでさ
うんだ りそうろんは のみほして
さんざん ありふれた やっすいどらまより
ぜっちょうもんの よるを はじめよう

【B】
ぜんは みな かならず むくわれるなんて
そんな きれいごと もう ききあきたろ

【A】
あいまいな きたいなんて じっさい むいみでさ
どうせ すぐに すいほうに きすんだ
かんじんな ものなんて けっきょく ひとにぎり
いわんや じぶんなんて ろんがいだ

【B】
いつのひか きっと すくわれるなんて
じょうだん もう とっくに しってるでしょ

【C】
ああ かみは たすけてなどくれない
とくいげに わらうだけ
そうさ あくむは ねがい いのるだけじゃ
けっして おわらないから
てをとれ

【D】
かおを あげて ふみだせ もっと さきまで
まちこがれた じゆうと いう なの ひかりへ

【C'】
ああ かみなど どこにも いやしない
とうに きづいてるだろ
そうさ せかいは すべて じぶんしだい
ただ なげいているより
さぁ てをとれ

【E】
ときはきた
ほら でばんだ
てを かかげて
じゃあ さよなら

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

【曲募集】Call

某曲の歌詞公募への応募用に書き下ろした詞ですが、選外となったため曲をつけてくださる方を募集しております。

当て字というか意訳で読ませる単語が数ヶ所あることに加え、疾走感を重視し前や後の文字と同じ音の部分で発音する・もしくは無声音で歌うことを想定しているところもいくつかあります。
歌詞内の『』で括って表記してある部分が当て字や意訳読みを想定した部分です。難読漢字も含め、読みは[]内に記載しております。

タイトルの“Call”はかなり様々な意味を意図しております。
呼び声や呼び掛け、叫び、魅力や誘惑、招く、指令、必要性など、読み手・聴き手の受け取ったイメージでそれぞれ意味を考えてもらえればという意図で、敢えて幅広く読み取れるタイトルを設定しました。
また、歌詞の内容も受け取り方によってポジティヴな意味にもネガティヴな意味にも見えるようなニュアンスを意識し言葉や表現、展開を構築しました。

総合的にはダークヒーロー的なキャラクター性の歌として作詞しました。
内なる破壊衝動や凶暴性、“もうひとりの自分”などからの囁きや語りかけをイメージしています。
歌詞中の『刃』(て)でありセリフ風の歌詞の部分の発言者が、その“内なる者”であるという想定ですが、勿論解釈はその限りではありません。

・綺麗事や理想ばかり言っていても何にもならないという揶揄
・時には強引さや必要悪、力、衝動的な何かもあって然るべきという誘惑
・不公平で不平等な現状が嫌ならただ嘆き祈ってばかりいないで自ら動かなければ何も変わらないという事実
・様々なものから目を逸らさずに自ら行動して状況を切り開け、という鼓舞
etc,様々なメッセージを含めてみました。


文字数を始め、Aメロ、Bメロなどの構成も変更可能です。
作曲者様のご指定・ご要望に応じ適宜修正・削除・アレンジ・加筆等予定しております。

閲覧数:564

投稿日:2014/03/10 12:07:28

文字数:1,001文字

カテゴリ:歌詞

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