「G線上も斯くや」

帰還兵も斯くや 何れにしろ俺ら
あの夏に置いてきた いつかの少年と敗北

G線上にアリア ピアノ旋律のバッハ
富裕層の住宅街に 塾帰りの小学生

想い馳せた その全部が
勿体無く思うより綺麗で
もし天賦の才も賭けたとして
何も為せなかったら

アルバムを閉じたら始まる不安の定
相対的に言えば 光の速度で過ぎるような
生涯に追い付けずにブービーで抜けて
走っているだけ 潰れた肺で

袖に触れず雨は降る 傘も無く佇む
好きな季節に付き纏う
偏頭痛と中古の憧憬 あゝ

「到来は未だ」が未来となる
過ぎ去るものが過去となる
そんなのもう分かっているさ

なあ、斯く云う俺も抱える不安の定
理屈じゃないだけ 光陰も矢の如しで
障害に躓いて、感情論で転んで
叫んでいるようだ 捻れたハイで

キッズ・ア・オール・ライト

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G戦上も斯くや

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投稿日:2025/04/27 05:33:39

文字数:367文字

カテゴリ:歌詞

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