趣味で時々詩を書きます
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そういえば最近、あのバンドの新譜が出るそうですが
僕はまだ聞いていますが 趣味に合うかは分かりませんが
眠れない夜 脹脛が痛いのは何時間も労働したから
バイトを頑張った その程度の今日
そういえば最近、本をたくさん買いました
物語は誰かを傷付ける そういう物語を読んでいたんだ
読み耽るのが楽しいうち...そういえば最近
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本当は描きたかったもの それを思い出した
ずっと遠く昔から描きたかったもの
それはもう描けないだろうから
描き切れなかったストーリーのこと
それはそれで愛しいこと
眠れない夜にふと思い出すこと
もう会えない人 言いたかったこと
深夜高速を走る
果てない闇を通切るように
ちょっと頼りない僕のスピードで...Super Cub
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遠い日々の羅列が 背中に張り付いて逃げれなくなった
ただそれだけで立っているが それだけでも十分な理由だった
問いに問いを重ねて問うた そして到達した毎分毎秒
その鮮やかな雷鳴の煌めきが 伝播して心臓が波打った
もう大丈夫だと思う
気安くは言えないがきっとそうだ
痛みなら散々に浴びたから
手を伸ばし...エンドゲーム
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針を落とすレコードの歌声
ウェアハムのドリームポップのそれ
歴史はいつだってハイコンテキスト
僕だって誰かの主観の中のひとつで
「いつか私達は天使だったらしいわね」
そうだったらいいね
ウェンズデー 奇妙に踊り
いつかくたびれたら 同じ穴のしゃれこうべになる
いずれ灰色の羽が燃え尽きるまで
僕らを繋...天使たちの夜明け
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地獄のような でも静謐なような
何処か居心地の良い孤独の中にいました
境界線の向こうで 地平線の彼方で
遠い過去を そればかりを抱き締めていた
物語は誰かを傷付ける そんな自意識の中で
言葉は形を変えて何かを描こうとする
世界はそれそのものがキュビズムだとか
知った風な口を聞く誰かの 前に倣わないで...ふわり
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バナナフィッシュ 幻を見た
あの浜辺の潮の匂いがして
ヘミングウェイの小説
老人と海を読んでいた頃を思い出す
バナナフィッシュ この街は色々あるけど溢れ過ぎて
ヘミングウェイ あるいはブローディガン
もうなんでもいいけど うってつけの今日だ
スニーカーの紐が緩んでいたのに気付かなくて
シューゲイザー...東京(路上)
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窓を開けて外の世界を見たのだ
吹き込む風 ねじまき鳥のクロニクルがめくれ
ベイベー 扉の向こうへ
畦道を走って朝陽に紛れよう
透明になって 春を浴びて 少しオシャレしようぜ
オルガンピアノの旋律とエミット・ローズの歌声
風景を描き 詩情を唄い わたしを連れて
さよならを言うのだ
遠い国で戦争が起きた...エミット・ローズを歌いながら
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古い昔のオルゴールの その音色を思い出した
百四十文字じゃ言い表せない 感性の法則
季節がきらめいて カレンダーをめくる
その世界の速度で相対的に年をとるのだ
歳月の中で失った 幾許かのイデオロギーが
失くしたままだって 僕の足を前に進めた
他殺だ自殺だとか 問うまでもなく苦しいんだ
そりゃ生きるっ...感性の法則
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できるだけご飯を食べて できるだけ健康に生きて
良い子にならなくていいけど 不幸比べは癖にしないでね
洗濯物を干しっぱなしで 動けなかった雨の日
遠い過去の誰かを想う時 何も手につかない日もある
月が照らす川の水面で
ただ波紋に寄り添うように
ひたむきにただ生きて 傷付いて惑いながら
誰かを助けたい...眼にて云う
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おはよう どうしようもない昨日が終わって
昨日の終わりの その続きに立って
ねえ、何を食べに行こうか 何処へだって行こうぜ
やあ あなたのどんな苦悩でさえも
どうやったって 誰も推し量れないが
今、この時を選択した その勇気を讃えたいんだ
当たり前の顔して 当たり前に傷付いて
その根っこの諦観が花を...グーテンターク
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塗装が剥がれた外壁を指でなぞる
もうすぐ雪に変わる雨に打たれていて
心臓のスネア キックを打つ環境音のリズム
通奏低音はBPMを120で刻んでいる
映画が見れないのは独りじゃないから
ただ疲れているだけだ きみは
誰かのせいにしていた詩篇も
伝え忘れていた言葉も なんだっけ
潰れそうな肺で歌う
流れ...ねずみ色の街について
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きみの赤毛が風にそよぐように 春ひさぎ、芽吹きを継ぎ
市民ケーン その終わりをひそめく あいつらには分からんような
予感を歌おう 自由のように
パンケーキを焼いたのかい 蜂蜜とバターを乗せて
窓を開けてごらん 陽射しが眩しいのかい?
鞄に詰め込んだ あるだけの忘れてないもの
大切にしてね あなただけ...イヴリン
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海を泳ぐように クリック クリック
溺れそうになるまで 歌う歌
お喋りな猫と友達だった 僕らの生活
夏休みのリビングを思い出すように
飲み掛けのいろはすを思い出すように
忘れた言葉の輪郭をなぞる夜に
あなたの声の波形 思い出すように
くたびれたミームが手を広げ 抱擁するように空を舞う
連絡帳の端っこ...波間を縫う
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バードマンのあの映画の終わり リーガン・トムソンは飛び立った
長い長い物語に区切りが付いて エンドロールが流れるのです
生活は徒労に終わる 定型通りのタイムラインとゴシップ誌の報道や
その昔のスーパーヒーローは 僕らの瞼の裏で眼神経にのみ宿っている
最低賃金すれすれの時給と 口元に出来た肌荒れの証拠...月曜日
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君だけの宝物の名前を
誰にも教えないまま 君しか知らないまま
図鑑には乗らない類の怪物が 僕らを呼んだ
幸せも呼んでくれたのだろうか?
真っ暗な夜 君の部屋の扉を訪ねて行った
そんなお化けが同じ様な声で話しても 扉は開けちゃ駄目だよ
不可能と真偽を継いで剥いで物語にしよう
あの日に見た幽霊船 きっと...ケセランパサラン
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インスタントミュージック そこら辺に溢れたシュガーをサーフして
またカフェイン中毒 茹だる夏と漕いだ自転車の色
僕は自律神経のイカれちまった 人間どもの仲間の一匹で
新世紀の動物たち くたばっちまえって嘯いて
陪審員を揶揄って追い出された
ヴィム・ヴェンダースの映画の世界へと
息を止めてずっと走り続...悪鬼羅刹よ一万光年を征け