タグ「曲募集中」のついた投稿作品一覧(216)
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甘ったるくて癖のあるドクターペッパーのせいでなんだか
初夏の匂いを感じた リアム・ギャラガーの歌
遠い昔にすれ違ったお前の顔を覚えている
もうどれだけ年老いても忘れないような 気がしている
手を伸ばしても何だか 遠退くばかりの
その辺に転がってそうな夢の話など
不幸比べの末に表彰された煩悶の
足元に...無人探査機Kからの信号
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歌おう 肺の底から
痛む脚を引き摺って
征こう 忘れ去られた
彼女が生きた この地を
三日月の夜は 什麽生ね
切羽詰まった百億光年
途方も無い、この海路で
零ではない 空白を埋めるように
不安定な呼吸のリズムで
息を継ぐ、不器用にも...座標Jにおける歌姫について
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「批評も不遜も引き受けた上での愛を」と
唱える輩に舌打ちを鳴らす午前五時半
で以て叡智を携えた論客気取りも
殺してやりたいと思ったラブソング
つまり、此れらは此れまでの
誹謗の中傷に近い自己欺瞞に対する
カウンターカルチャーだったのです ともあれ
芸術は壊死した完成の下 鼻息を荒くした猟犬達と
借り...Hを語る、そんなI
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「G線上も斯くや」
帰還兵も斯くや 何れにしろ俺ら
あの夏に置いてきた いつかの少年と敗北
G線上にアリア ピアノ旋律のバッハ
富裕層の住宅街に 塾帰りの小学生
想い馳せた その全部が
勿体無く思うより綺麗で
もし天賦の才も賭けたとして
何も為せなかったら
アルバムを閉じたら始まる不安の定...G戦上も斯くや
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挟んだ栞の失踪と ヒーロー不在の
月曜日で少女はライフルで子供達を撃った
赤と青の蛍光色を照らすように光る
そんな話があると云う 俺は本を読んでいた
窮屈な命に補助線を引いてくれ
怪物として生きるには プランは尽きたようだ
談志の死神を聴いていた
あいつが歌っていた 脱走兵の歌
またこんな季節が来て...Fの季節が来ること
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自壊しそうな自我があって
バイトを休んだ 往来、真夜中の静けさの中
右往左往する偏頭痛
遠い昔のロックンロールスター
マンチェスターと真っ青な夏
文脈と教養を履き違えないように
本を読みたい そんな日常もある
腹を空かせた働き蜂が 流行を探して
コピー&ペーストした さもしいユーモアを
ただ今は漂...怒りの葡萄
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朝起きてから どうにも胸が痛いまま
これも何かしらの病名が付きますでしょうか
どうも足が竦んで前に進めない
夜が暗いとは限らない 何を話そう、それから
そういえば最近、あのバンドの新譜が出るそうですが
僕はまだ聞いていますが 趣味に合うかは分かりませんが
眠れない夜 脹脛が痛いのは何時間も労働したか...そういえば最近
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本当は描きたかったもの それを思い出した
ずっと遠く昔から描きたかったもの
それはもう描けないだろうから
描き切れなかったストーリーのこと
それはそれで愛しいこと
眠れない夜にふと思い出すこと
もう会えない人 言いたかったこと
深夜高速を走る
果てない闇を通切るように
ちょっと頼りない僕のスピードで...Super Cub
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遠い日々の羅列が 背中に張り付いて逃げれなくなった
ただそれだけで立っているが それだけでも十分な理由だった
問いに問いを重ねて問うた そして到達した毎分毎秒
その鮮やかな雷鳴の煌めきが 伝播して心臓が波打った
もう大丈夫だと思う
気安くは言えないがきっとそうだ
痛みなら散々に浴びたから
手を伸ばし...エンドゲーム
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針を落とすレコードの歌声
ウェアハムのドリームポップのそれ
歴史はいつだってハイコンテキスト
僕だって誰かの主観の中のひとつで
「いつか私達は天使だったらしいわね」
そうだったらいいね
ウェンズデー 奇妙に踊り
いつかくたびれたら 同じ穴のしゃれこうべになる
いずれ灰色の羽が燃え尽きるまで
僕らを繋...天使たちの夜明け
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地獄のような でも静謐なような
何処か居心地の良い孤独の中にいました
境界線の向こうで 地平線の彼方で
遠い過去を そればかりを抱き締めていた
物語は誰かを傷付ける そんな自意識の中で
言葉は形を変えて何かを描こうとする
世界はそれそのものがキュビズムだとか
知った風な口を聞く誰かの 前に倣わないで...ふわり
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バナナフィッシュ 幻を見た
あの浜辺の潮の匂いがして
ヘミングウェイの小説
老人と海を読んでいた頃を思い出す
バナナフィッシュ この街は色々あるけど溢れ過ぎて
ヘミングウェイ あるいはブローディガン
もうなんでもいいけど うってつけの今日だ
スニーカーの紐が緩んでいたのに気付かなくて
シューゲイザー...東京(路上)
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窓を開けて外の世界を見たのだ
吹き込む風 ねじまき鳥のクロニクルがめくれ
ベイベー 扉の向こうへ
畦道を走って朝陽に紛れよう
透明になって 春を浴びて 少しオシャレしようぜ
オルガンピアノの旋律とエミット・ローズの歌声
風景を描き 詩情を唄い わたしを連れて
さよならを言うのだ
遠い国で戦争が起きた...エミット・ローズを歌いながら
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古い昔のオルゴールの その音色を思い出した
百四十文字じゃ言い表せない 感性の法則
季節がきらめいて カレンダーをめくる
その世界の速度で相対的に年をとるのだ
歳月の中で失った 幾許かのイデオロギーが
失くしたままだって 僕の足を前に進めた
他殺だ自殺だとか 問うまでもなく苦しいんだ
そりゃ生きるっ...感性の法則
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できるだけご飯を食べて できるだけ健康に生きて
良い子にならなくていいけど 不幸比べは癖にしないでね
洗濯物を干しっぱなしで 動けなかった雨の日
遠い過去の誰かを想う時 何も手につかない日もある
月が照らす川の水面で
ただ波紋に寄り添うように
ひたむきにただ生きて 傷付いて惑いながら
誰かを助けたい...眼にて云う
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おはよう どうしようもない昨日が終わって
昨日の終わりの その続きに立って
ねえ、何を食べに行こうか 何処へだって行こうぜ
やあ あなたのどんな苦悩でさえも
どうやったって 誰も推し量れないが
今、この時を選択した その勇気を讃えたいんだ
当たり前の顔して 当たり前に傷付いて
その根っこの諦観が花を...グーテンターク
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塗装が剥がれた外壁を指でなぞる
もうすぐ雪に変わる雨に打たれていて
心臓のスネア キックを打つ環境音のリズム
通奏低音はBPMを120で刻んでいる
映画が見れないのは独りじゃないから
ただ疲れているだけだ きみは
誰かのせいにしていた詩篇も
伝え忘れていた言葉も なんだっけ
潰れそうな肺で歌う
流れ...ねずみ色の街について
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きみの赤毛が風にそよぐように 春ひさぎ、芽吹きを継ぎ
市民ケーン その終わりをひそめく あいつらには分からんような
予感を歌おう 自由のように
パンケーキを焼いたのかい 蜂蜜とバターを乗せて
窓を開けてごらん 陽射しが眩しいのかい?
鞄に詰め込んだ あるだけの忘れてないもの
大切にしてね あなただけ...イヴリン
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海を泳ぐように クリック クリック
溺れそうになるまで 歌う歌
お喋りな猫と友達だった 僕らの生活
夏休みのリビングを思い出すように
飲み掛けのいろはすを思い出すように
忘れた言葉の輪郭をなぞる夜に
あなたの声の波形 思い出すように
くたびれたミームが手を広げ 抱擁するように空を舞う
連絡帳の端っこ...波間を縫う
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バードマンのあの映画の終わり リーガン・トムソンは飛び立った
長い長い物語に区切りが付いて エンドロールが流れるのです
生活は徒労に終わる 定型通りのタイムラインとゴシップ誌の報道や
その昔のスーパーヒーローは 僕らの瞼の裏で眼神経にのみ宿っている
最低賃金すれすれの時給と 口元に出来た肌荒れの証拠...月曜日
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君だけの宝物の名前を
誰にも教えないまま 君しか知らないまま
図鑑には乗らない類の怪物が 僕らを呼んだ
幸せも呼んでくれたのだろうか?
真っ暗な夜 君の部屋の扉を訪ねて行った
そんなお化けが同じ様な声で話しても 扉は開けちゃ駄目だよ
不可能と真偽を継いで剥いで物語にしよう
あの日に見た幽霊船 きっと...ケセランパサラン
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インスタントミュージック そこら辺に溢れたシュガーをサーフして
またカフェイン中毒 茹だる夏と漕いだ自転車の色
僕は自律神経のイカれちまった 人間どもの仲間の一匹で
新世紀の動物たち くたばっちまえって嘯いて
陪審員を揶揄って追い出された
ヴィム・ヴェンダースの映画の世界へと
息を止めてずっと走り続...悪鬼羅刹よ一万光年を征け
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弱虫の泣き虫 意気地なし
明日へ向かう為の夜の話
歴史はこんな寒さの中で作られるらしい
これは誰かの受け売りの話
あなたを傷付けてないといいが
僕はもう どれだけ傷付いてもいいよ
嘘だよ 本当は傷付きたくないよ
誰かに届くといいなって 足りない言葉で紡いで吐き出した
僅かな本音が響いていたらいいな
...夜の詩
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どうにか この先のあなたの どんな未来にも
憂いや悲しみが無い事を祈らせて欲しい
ねえ どうにか あなたがもう泣かないように
素敵な音楽が溢れて欲しい
例えば 愛を知らないあなたは空回り
誰かに近づく事を酷く恐れている
例えば 真面目なあなたも傷付くだろう
その傷跡をなぞって 遠い過去を思い出すだろ...街の灯
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失くしたままの 遠い時代の私が
まだ言葉の中にあった くだらないままで
夜は心地良くて 明日が怖くて
胸の中にあるのは 僅かな喜怒哀楽
残滓の夏の陽を浴びて あの街まで
雫が滴る記憶をフィルム越しに
定点観測のままシーンが連なって行く
思い出せない 君の横顔も
香りごと想起できる流行歌も 感情になる...皺
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シーラカンスは夢見る この海の向こうへの浮上を
くだらない人生の結末は 廃品置き場で腐っている
「本当は叶えたい夢があったんだ」
もう時間がなくてさ、と彼は去って行った
幽霊少年は成仏出来ずに彷徨っている
僕らを取り巻く世界は もう救いようが無くなっている
本当は叶えたい夢があったそうな
もうすぐ ...ビビデバビデ
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相変わらず弱い自律神経 カフェインの摂りすぎ
また言葉を間違えて 何も喋れなくなっちまう
変わらないままの自分と 変わりゆく駅前の風景
増えた駐車場 自販機のラインナップ 名前も忘れた本屋の記憶
相変わらず未完成の小説 やっつい幽霊を聞いて眠る
二十半ばにもなって叶わぬ夢 違う 僕が臆病なだけ
そう...正体見たり、枯れ尾花
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脊髄を刺激するカフェインと脳信号
矢印で方向を示すみたいに
煙草で天を曇らせて 仰ぎ見ていた
明日はまだ手のひらの中
あなたが言うところの正しさに律されれば
均等になって運ばれる その躁鬱を蹴飛ばした
まあ、用は無いんだって
暗号みたいな言葉は要らない けれど 音が軋んで痛いよ
ノストラダムスの大予...再生と脈動
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アン・マリーの詩を歌った少年
教会の鐘が聞こえ
マルホランド・ドライブの その序章で
僕らは鬱屈を越え
書きかけのペンを取った
信じていたいんだ 僕は
It's time to face it
No matter who we are, in that life
痛みを切り取るように そっと
アルコ...感電する鼓動
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時々、心臓の鼓動で現在位置を確かめている
何処へ向かうか分からない感情を 咀嚼したら衛星になった
自転と公転のリズムで幸不幸は
くるくると廻っているとは限らないが
明日は良い事が起きるって 祈るのは悪い事じゃない
転んで擦り傷が出来たら
立ち上がる為の言葉が必要だ
今は、もう大丈夫 前に進むだけで十...痛覚