タグ「曲募集中」のついた投稿作品一覧(217)
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時々、心臓の鼓動で現在位置を確かめている
何処へ向かうか分からない感情を 咀嚼したら衛星になった
自転と公転のリズムで幸不幸は
くるくると廻っているとは限らないが
明日は良い事が起きるって 祈るのは悪い事じゃない
転んで擦り傷が出来たら
立ち上がる為の言葉が必要だ
今は、もう大丈夫 前に進むだけで十...痛覚
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窓際 空想が僕らの人生を描く
パパもママも知らない 冒険が一限の合図さ
誰かがくれたものが 身体と心を形作っている
真似た口癖とか 指を折る仕草だとか
焼き付いている
往来を征くパレードと楽器隊の夢
跳ねる鯉が龍になり雨を降らせたんだ
いつか本の外から飛び出した誰かが
僕の手を取って 踊れと囃し立て...約束
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私がもしも雲になったら
あの夏の日を
追い掛けて、眺めていたい
真っ青な世界の果てから
モネの絵画の様な着色の風景が
瞼の裏に張り付いたままの 死にたい夜
「どっどど どどうど」と、吹き荒ぶ風に逆らって
今日を生きる貴方の美しさが蛍火になった
私がもしも雲になったら
貴方はきっと触れないまま...青
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わかんない わかんない わかんない事ばかりで
割り切れない感情をイコールで吐き出して
あなたに嫌われたって わけないのに
わかんないから等分出来なかった数字を
割り切れないままで提出した答案用紙を
燃やしちゃってママに怒られた
破れた心はもう治んない
敗れた僕らは負け犬さ
さもしいドッグ 走り出した...昨晩未明
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面白い事も言えない 喉が渇いてさ
寝込みたいぐらいだよ 体調悪いみたい
学習帳のすみで 剣を握った棒人間
迷路の出口を作るの忘れていたな
お母さんが帰ってこない日は
留守番が怖くて
悪魔がやってくるんじゃないかって 思っていたよ、ずっと
明日になったら元通り こんな悪夢もすぐ忘れて
あいつの背中を叩...ねむれないときのうた
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背中合わせで 意図せぬリボンに絡まって
見えるかい? あのジグザグ あれをカシオペヤって言うらしい
はじめての言葉が 文章になれなくて詰まってさ
書き出しは陳腐で なぞろうとした、賢治のよだか
あの日の雨 降り頻るアーメン
惜別を交わして傘の中で歌った
神様、これからが 映画みたいな
そんな日々にな...四丁目の夕陽
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絵本のその最後のページ 不条理に焼かれた村の絵
遠い国の戦争で めでたしめでたし、は消え失せました
何の為に生きるかなんて まだ僕はちゃんとした答えを持っていない
新世紀の街のネオン通り もうすぐクリスマスがやってくる
祝う理由も知らない恋人達 手を繋いで夜に溶けて行く
何の為に生きるかなんて 子供...1999.12
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夏の遮光 空の青さを仰ぐひとよ
反射した瞳の中の言葉、言葉、言葉
ペットボトルの透明さ
梅雨の終わりが僕らを呼んだのさ
昨日、見た夢とか 明日の予定とか
自由帳の白さに溶けていった
文字にならない感情が
ライ麦畑のサリンジャーとか
誰かの台詞を借りて泳ぐ 時間の隙間を縫って
海の見える駅で会おうって...海の見える駅で
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書きたいものとか別にない でも僕は空想していた
愉快なキャラクターと遊園地みたいな国 平和で騒がしい日々の事を
「面白い事がそんなにない」から、面白い事を書こう
優等生でも劣等生でもない 僕だって何かが出来る
誰かと語り明かしたかった 振り返ってもなんもないような
消えちまったプロットの全部が 僕の...小説(概要)
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泳いでた 星の海の中を 手元には花束
あなたが あまりにも「要らない」と言うから 私が拾ったのです
そして この物語の行く末を この街を漂いながら ひたすら探し歩いた異邦人
傷だらけのバレリーナ 芳醇な香りのサングリア 酔っ払っちまったボンクラ
カットアップのフィルムが過って行く
流れ星に祈る言葉を...私達の新しい日々へ
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新世界はもう目前 夜明け前一時半の窮屈
工業廃水と夕焼けの色 日記にまとめて描いた
いつかのキャンパスノート
過去の感情と他人事の死の感触を
ちゃんと言葉に出来ない 僕の不出来さを
何某かの映画に自己投影したり
それを口遊める程度の人間でありたい
未来の展望と自分の為に見た夢の
その景色の轍で 成り...新世界ノート
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あんまり大人になれないで
嘯いてばかりの間抜けなグース
歌っていたいんだ この世界のこと
グーテンモルゲン 僕ら壁を越えて旅立った
ベルリンの天使が見ていたのは
ちょび髭の独裁者と 友人の音楽家と
今夜の月の様な 真ん丸い空白の絵の具
新品のリュックサックと頬を撫でる風の感触
あんまり大人になれない...ベルリンの壁と僕らの車窓から
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セントエルモの灯が遠くまで
君のもとまで 届く様に大きな声を出すよ
日々は戦争で平和で 不平等と寛容の社会
ねえ、君に口喧嘩で買った事なんか
一回きりもなかったね
どうでもいい事ばかり拾って投げ合った昼間
何も起きない時間が平凡だった日常の話
目が覚めたら 背広を着て、家を出て
そんなのが嫌だって ...無題
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プランは尽き 生涯は最早、炭酸の抜けたコーラに等しい
舞台袖にはける用意も出来 暗転を待つばかりで冗長
鼠色の街 橙に溶ける頃に吐く白い息の様に
僅かばかりの抒情のみで生きる 車輪の下のチャップリンと喜劇
何も言わずに去ったあいつらに 言い残した事があるのは僕ばかり
詩人を気取るあまりに忘れていた
...プランEの結末
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あいつがくたばった 映画のラストシーン
拍手喝采なんてなく みんな去っていく
考察の余地もなく思想を述べられただけさ
然もありなんだが 僕の感想はどうだい
三文芝居に払った三文分の
時給幾らかの対価に相応しい悲劇だとか
小難しい事は考えちゃいないが
悪くない幕切れだぜ
誰かがくたばる 路傍の吐瀉物
...D氏の死神
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カリウムを噛み砕くと 健康になると云うわ
不安は戦争の火種と言うのです
健全であるかの様に 安心と降り注ぐ融和
俄然、興味の湧かぬ広告のデスゲーム
肌寒い季節の前触れで
雪が降るのを待っていました
何もない今日の終わりの前で 言い忘れた事
どうしようもない
どうしようもない事が起こったら
どうしよう...Cとして生きる
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週刊連載中弛み中のコミック
格安のスニーカーの紐がほつれた
煙に撒いた様な街の色 僕らだって事情を抱えている、メーデー
親戚郎党皆殺しにして 今日も暇潰しに興じている
月曜日の報道 クラスメイトを死なせた少女Bが笑っている
ああ 退屈な人生
最寄りの駅では今日も人間がごった返している
行くも帰るも否...或る街と少女B
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太宰を気取った奴らの性分も 起伏に富んだ猿真似の自傷
教育課程の過程から漏れ 社会に馴染めぬ底辺の日々 ずっと、ずっと
太宰を気取った奴らの性分も 冷笑の滲んだ言葉も愛していた
溝底で漂うだけの唾を 掬い上げて踊らせた提言の日々
三人称を単数で割り切れず
現在形で綴る俯瞰の文字 ただ酔って文学を謳う...脱走兵Aについて
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交差点の群れ 容易く僕らは色を損なう
電信柱 クライマックスへ向かう
夕陽を見ていた、アニマルズ
パリ、テキサスから現実へ向かう
電車の窓から眺めていた 景色はエンドロールの様だった
それが脳裏を掠めた秋暮れのローリングデイズ
壮大で退屈な今日の中継点
ロックバンドが歌う ドント・ルック・バック・イ...It’s a Wonderful Fuxxxn World
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(Where do you want to go? Either one is fine.)
ああ 山積みの便箋に未読の言葉たち
溢れそうなカルチャーの海で泳ぐ白山羊の子供達
(Where do you want to go? Either one is fine.)
また夜を明かす様に答えを探す ...聖歌隊の夜
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波打つ隙間 鯨達の群れ 灯台の明かりの、その粒子の群れ
どうしようもない後悔と希死念慮が この夜を照らしている
手紙を描くなら そこにアポロジー 宇宙を巡る、アポロの様に
迷子になって疲れ果てた思考が感情に溺れていく
最初に言葉が在った 神様はそれを宝石とした
次に痛みが出来たから 僕らは傷付けあう...無題の灯台の宛て
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オールドファッションって こんな感じだったか?
ベタつくくらいの味わいで困っちゃう
廃品回収の声と昼過ぎの太陽
シーツにくるまって寝たふりしよう
ドーナツを穴だけ残して食べよう
Warning &Warning!
環状線を転がる林檎
追いかけたネズミがバターになる!
信じていないかい? 型破りのポッ...オールドファッション
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僕が天才だったら
君が感動するようなお話を書こう
僕に絵の才能があって 頭が良かったら
誰もが絶賛するような漫画を描いてみたい
意味のない“たられば”は雨に洗われ 排水溝に流れる
何かを履き違えて、すれ違い
交差点の中の群像に溶け
やり直しのできない人生の 誰かの色に混ざって行く
ぱっぱっぱらっぱっ...真夜中の子供達
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目を見張るような山頂の 向こうに虹を見つけた
それから耳鳴りが毎日聞こえる様な気がした
誤魔化す様に声を張って 出来るだけ大きく響く様に
ママにおねだりして買った スニーカーもピカピカに ああ
新品の煌めきと 正反対で見窄らしい背丈と
初めの一歩はまだ下手な雄叫びと一緒だった
喉奥から出ただろうか ...クライマー
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喉元過ぎたら忘れよう ユーモアのない 欠乏症のあいつら
焼き切れる程の痛みも 痛かっただけだ 傷跡をなぞって 傷跡を歌おう
いつかは描き直そう 甚だ勘違いの あの夢にしていた事も
間違えた表現も それすら御門違いだった 誰かのせいにして
忘れた顔を思い出して 忘れた声を取り戻して
スワロウは深夜高速...再点滅
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道標の影 まだ夜の途中 耳元で囁くラジオスター
すっかり埋もれた一等星 思い出すのは閉店した本屋の名前
僕の中にしかない思い出が 僕を形作るものだとしたら
その頭の中のテレパスが お気に入りのパズルになるかな
何千万回と踏み締めた土 ユグドラシルの歌が胸を突く
弾けないまま売ったギターの弦が鳴った ...夜半のネオンライト
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スーパーチャンクとギターの音
夏の昼下がり 汗っかきの太陽の雨
いつまでもランドセルに降り積もった後悔を背負っている
まともな事は何一つもないまま
飽き性の狂気と手を繋いで
くだらない今日を書き殴った 電車の中
加藤君 僕らはいつの間にか同い年になってしまったんだね
相も変わらず同じ曲を聴いているん...ギルド・フォー・ユー
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偶然が絡んだ糸の様な日々が
物語になるリズムで 本は進んでページをめくる
箸休めのエピソードを挟んで
お気に入りの言葉だけポケットに投げ入れた
街が水色に滲む様に 雨が降れば傘達が踊る
俯瞰の視点で見下ろしていた いつまでも あの屋上で
僕らは意味が群がった偶像 そこに意義が根を張った車軸
心臓が転...物語の回転
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何処へ行こうか少年 あのアイダホの地平線の向こうへ
雨に唄えば君も主人公 いつかの友情をなぞった 手触りで
なあ僕ら不滅だぜ 火の鳥が歌い踊る宇宙で
たらればや思想や見果てぬ夢すら灯って 星にしようぜ
廃品回収の車のオフビート 商店街のゴミ溜まりと
「カラオケ行こ!」って手を引いた 忘れちゃった声と...ギブ・ミー・ギブ・ユー!
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クソ映画の承の部分で眠ってしまったり
どうしようもない承認欲求を拗らせていたり
明日も何処かで戦争が起こるけど
ティーンエイジャーが望むのは この街の終わりさ
大怪獣、壊して あいつらを殺して
大怪獣 雨が降れば 全部が流れるだろうか
「お母さんはね、あなたの名前に大事な意味を付けたの。似合う人間に...ティーンエイジ・ライオット