偶然が絡んだ糸の様な日々が
物語になるリズムで 本は進んでページをめくる
箸休めのエピソードを挟んで
お気に入りの言葉だけポケットに投げ入れた

街が水色に滲む様に 雨が降れば傘達が踊る
俯瞰の視点で見下ろしていた いつまでも あの屋上で
僕らは意味が群がった偶像 そこに意義が根を張った車軸
心臓が転がる様に太陽も沈む 東から西へ

書き残した事は無いだろうか
列車は何処へ向かうのだろうか

必然がほつれて 事件が起きたとして
物語はあなたの応急処置として機能するだろうか
板挟みのエピソードで苦しくて 僕らは
壊れたブリキみたいに悲鳴をあげた ああ

街が朱色に落ちる頃 焦げ落ちた月が星を導く
俯瞰する空に中指を立てながら 不眠症の瞼を擦る
僕らは意味が群がった群像 無意味もまた足元で眠る
重力に引っ張られて日々は巡る 東から西へ

書き残した事はないだろうか
車窓の向こうで自分を見つけた

列車は何処へ向かうのだろうか
書き残した事はないだろうか

なにかを失くして また何処かへ向かう
涙の乗車券はタイヤの下敷きに
あまりにも哀しい結末は
見てみぬ振りして次の駅へ

新宿駅は物語の交差点 そこで彷徨う僕ら一人
行く先は次のターミナル
西から東へ回転する地球の様に

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物語の回転

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投稿日:2024/09/05 03:54:47

文字数:540文字

カテゴリ:歌詞

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