週刊連載中弛み中のコミック
格安のスニーカーの紐がほつれた

煙に撒いた様な街の色 僕らだって事情を抱えている、メーデー
親戚郎党皆殺しにして 今日も暇潰しに興じている

月曜日の報道 クラスメイトを死なせた少女Bが笑っている
ああ 退屈な人生

最寄りの駅では今日も人間がごった返している
行くも帰るも否応にも 寂しがりの咳をひとつ
振り返す手が終わる頃 彼も孤独に気付くだろう
与えられた席に座る ティーンエイジャー

月刊、隔週 もうなんでもいいけど
日常は既に飽和している
広告会社の企み通りに 例のジャンルばかり焼き直される

僕らは眼を閉じて 全然、見ない振りしてきた
現実にまでも 「って、靴を履いて行こうぜ」

ピストルを握って一丁 目論見をこの街にひとつ
応答しない御伽話にどうぞ トランシーバーを響かせたアイロニー
繰り返す景色が沈む頃 夕刻に怪獣を望んだろう
与えられた席に座る

妄想 現実 曖昧になって
週刊連載中弛みで吐きそうだ
斯くして、少女Bの人生は幕を閉じるだろうか

最寄りの駅では今日も人間がごった返している
言い出せないままでずっと 大事にしてきた言葉も腐って
手遅れだって気付く頃 捨て台詞を探してしまうんだ
それじゃあバイバイ ティーンエイジャー

この作品にはライセンスが付与されていません。この作品を複製・頒布したいときは、作者に連絡して許諾を得て下さい。

或る街と少女B

閲覧数:28

投稿日:2024/10/24 22:50:10

文字数:545文字

カテゴリ:歌詞

クリップボードにコピーしました