私は走っていた。
何かに追われながら
何かを追いかけ
何かに向かうために


私は休むことはしなかった
追い付かれるのが怖くて
引き離されるのが恐ろしくて
行く場所が見えなくなってしまうから


走って走って走り続けて何か自分でもわからない場所を目指していた。

天候は日々変わる

いつも晴れなんかじゃない
追い風、向かい風。
曇り空になって、雨が降る。

追い風
押してくれる誰かがいる

向かい風
邪魔をする誰かがいる


曇り空になり、憂鬱になる。
私を少しずつ虐める

こんなに頑張って走っているのに・・・
私は何をしたっていうの?


空が泣く。
それはやがて号泣となる
大声をあげて、暴れる。


その姿は自分を写しているような気がした。
その姿はやがて私には怒っているように見える感じがした。

私は何かを思い出した。
走って行かなきゃいけない。
泣いている暇は無い
私は雨の中へ。
走る
勢いよく走る
転んでも走る


泥だらけになって
へとへとになって

それでも走ってた。


風が止み。
次第に行く先が明るくなる。
嬉しくなってスピードを上げる。

曇り空を抜ける。
風を追い越す。
雨はもう、私には降っていない。

サンサンと降り注ぐ太陽の光のもと、私は息を呑む。

私はこれを見たかった。




光で満ちているこの世界で輝くあのアーチを





しかし、まだ道は続く。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • 作者の氏名を表示して下さい

虹を

走って走って走りぬいて。
どこまでも行くとそこには、何かがあると信じ続けた。
私はどこまでも走り続ける。


素材ですね。
どーぞテキトーにして下さい。

閲覧数:112

投稿日:2008/10/14 21:06:37

文字数:601文字

カテゴリ:その他

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