人形遊びをしていれば パパが連れてきた見知らぬ人
その後ろには 笑う四つの目
辺りをくるりと見回すと 去っていくママの背があった
呼び掛けてみても 振り返らないまま
この人は誰なんだろ 誰?誰?知らないわ
ママが帰ってこないの どこ?どこ?心細いわ
まるでママの真似っこをして 私に笑いかけるけど
どうしてそんなことしてるの? あなたはママじゃないわ
これは新しいおままごと そう思うことにすれば
世界がマシに見えてくるの そんな気がしてくるの
ママが帰るまで
パパがいれば笑ってるけど いなくなっちゃえば怖い顔
あれやこれやと 命令してくる
姉を演じてる人たちも パパがいなければ偉い顔
いつの間にか 私は灰塗れ
こんな生活はもう 嫌!嫌!堪えられない
パパは見て見ぬ振りよ 嫌い!嫌い!大嫌いよ
いつまでも続くおままごと 気持ちの悪い擬似家族
ママの硝子の靴を抱いて 一人部屋で眠るの
もうママが帰らないことは とっくに気付いているけれど
あの頃の幸せな時を 未だ夢見てたいの
硝子の靴を置いていった お姫様は王子様が
迎えに来るの待っているの 一人涙を流して
同じ物語が二回も 描かれることなどない
だけど私だけのストーリー 始まっていないから
この靴を使うわ
偽物家族と硝子の靴
シンデレラの娘でもいいし、シンデレラみたいな境遇の娘でもいい。
ただ、『硝子の靴』を使っ自分自身のストーリーを作ろうとしている子。
さて、『硝子の靴』は本当に靴なのでしょうか?
靴でもいいし、違うものでもいいのです。
コメント0
関連動画0
オススメ作品
A
目を覚ますと グラグラ
あそっか 今日は 雨か
痛いよ 辛いよ
そればかりが グルグル
コーヒーも飲めたもんじゃないな
A'
やらなきゃな アレコレ
毎日 嫌でも くるし
苦いの 甘いの...For the day
ハルピコ
誰かを祝うそんな気になれず
でもそれじゃダメだと自分に言い聞かせる
寒いだけなら この季節はきっと好きじゃない
「好きな人の手を繋げるから好きなんだ」
如何してあの時言ったのか分かってなかったけど
「「クリスマスだから」って? 分かってない! 君となら毎日がそうだろ」
そんな少女漫画のような妄想も...PEARL
Messenger-メッセンジャー-
ピノキオPの『恋するミュータント』を聞いて僕が思った事を、物語にしてみました。
同じくピノキオPの『 oz 』、『恋するミュータント』、そして童話『オズの魔法使い』との三つ巴ミックスです。
あろうことか前・後篇あわせて12ページもあるので、どうぞお時間のある時に読んで頂ければ幸いです。
素晴らしき作...オズと恋するミュータント(前篇)
時給310円
6.
出来損ない。落ちこぼれ。無能。
無遠慮に向けられる失望の目。遠くから聞こえてくる嘲笑。それらに対して何の抵抗もできない自分自身の無力感。
小さい頃の思い出は、真っ暗で冷たいばかりだ。
大道芸人や手品師たちが集まる街の広場で、私は毎日歌っていた。
だけど、誰も私の歌なんて聞いてくれなかった。
「...オズと恋するミュータント(後篇)
時給310円
惚れた 腫れた 恋のロマンス
揺れる心 潤った瞳
熱いキスを誘う唇
今宵 宴に 洒落込みませんか
どうでもいいなら相手にしない
くすぐられた心 騒いでいる
どうしても離れたくない
君の傍から
抑えきれず止まらない僕のうぶな心
君の手の中で転がしてくれ...花魁ストリート
Staying
願わくば
BPM=90
カーテンを潜り抜けた光が瞼を刺す
そうか朝が来た、また今日が来たんだ
みんなと同じように生きれないから
8時にセットしたアラームに怒られる毎日
みんな違ってみんないいと教わったけど
みんなと違った僕は生きづらいんだよ
もうこんな人生嫌なんだ 逃げ出したいんだよ
でも逃げ場な...願わくば
まってぃ
クリップボードにコピーしました
ご意見・ご感想