人形遊びをしていれば パパが連れてきた見知らぬ人
その後ろには 笑う四つの目
辺りをくるりと見回すと 去っていくママの背があった
呼び掛けてみても 振り返らないまま

この人は誰なんだろ 誰?誰?知らないわ
ママが帰ってこないの どこ?どこ?心細いわ

まるでママの真似っこをして 私に笑いかけるけど
どうしてそんなことしてるの? あなたはママじゃないわ
これは新しいおままごと そう思うことにすれば
世界がマシに見えてくるの そんな気がしてくるの
ママが帰るまで



パパがいれば笑ってるけど いなくなっちゃえば怖い顔
あれやこれやと 命令してくる
姉を演じてる人たちも パパがいなければ偉い顔
いつの間にか 私は灰塗れ

こんな生活はもう 嫌!嫌!堪えられない
パパは見て見ぬ振りよ 嫌い!嫌い!大嫌いよ

いつまでも続くおままごと 気持ちの悪い擬似家族
ママの硝子の靴を抱いて 一人部屋で眠るの
もうママが帰らないことは とっくに気付いているけれど
あの頃の幸せな時を 未だ夢見てたいの


硝子の靴を置いていった お姫様は王子様が
迎えに来るの待っているの 一人涙を流して
同じ物語が二回も 描かれることなどない
だけど私だけのストーリー 始まっていないから
この靴を使うわ




ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
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偽物家族と硝子の靴

シンデレラの娘でもいいし、シンデレラみたいな境遇の娘でもいい。
ただ、『硝子の靴』を使っ自分自身のストーリーを作ろうとしている子。


さて、『硝子の靴』は本当に靴なのでしょうか?
靴でもいいし、違うものでもいいのです。

閲覧数:101

投稿日:2010/08/23 13:38:03

文字数:548文字

カテゴリ:歌詞

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