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君の家に行った。


間に合わなかった。




君を家に呼んだ。


来る途中で通り魔に襲われた。




君と公園で会った。


猫を庇ってトラックに轢かれた。




君と大通りを歩いた。


落ちてきた鉄柱が頭を貫いた。




君の手を引いて逃げた。


階段で足を滑らせた。


踏み切りに足が挟まって抜けなくなった。


切れた電線が顔を焼いた。


男に 肩がぶつかっただけで首を絞められた。


………………


……………


…………






君は何度も、12時半頃に死んでしまう。



それでも、何処かには奇跡があるはずだ。


その為に、また巡る。





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とっくに気付いていた。


避けられない運命。


これはきっと、そんなものなんだ。





なら、なんの為に此処にいるの?




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ゆらゆら。

地面が空と混ざりあう。



やめて。



君が陽炎に呑み込まれ、塗り潰されてしまう。




夏が嫌い。 怖い。


音の隙間で囁いてくる。


暗い影の中で嗤(わら)ってる。




『残念。 アトモウ少シ』

くすくす

『ホラホラ、モウ一回』


『助ケタイデショ? 守リタイデショ?』

くすくすくすくす

『終ワリタイ? マダ 続ケルヨ』


ズット、ズット、イツマデモ







ただの幻想。

もしくは妄想。


目に見えるのは、嘘っぱちの世界。





『嘘じゃないよ』

クスクスクスクスクスクス……――




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もう いやだ。



なんでこんなことになったの。





終わりにして


終わりにして


終わりにして














私の命を、あげるから。




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ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

繰り返した夏の日の向こう 3


ちんみりと更新

病んでます………
誰が って?
筆者が さ!←え。

閲覧数:262

投稿日:2012/01/10 00:10:50

文字数:897文字

カテゴリ:小説

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  • ゆず玉

    ゆず玉

    その他


    女の子sideの語りでした。

    ハッピーエンドにするべきか悩み中………


    誰かわかりませんがブクマありがとう!!
    元気のもとです♪

    2012/01/12 01:51:07

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