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1-A.
清廉潔白な1ページ目に 生まれてきてくれておめでとう
父さんと母さんに愛されて 生きることに希望を見出していくんだ
幾年か経って門を叩いた 成長と有情の第一歩
これから教育と愛を受けて この先のキミを作っていこう
学び舎の匂いチョークカスの霧 下駄箱を開ける秋津風
大人になっても残ってるかな? 机に刻んだ落書き(夢語り)
S.
拝啓、書きかけの日記を綴る僕へ
来年、夏祭りに行こうと誓ったね
快晴、零れた涙が乾いていった
先生、僕達はずっと僕達のままだ
もう夜も遅いし、今日は此処まで
続きはまた明日の僕に託そうか
2-A.
書いて消して書いてを繰り返して 嫌な記憶と記録をブチ撒けた
未来に希望や光が見えなくて 塞ぎこんで鉛筆すら投げ棄てた
ギターの旋律すら歪んでいって カミサマは誰も救ってくれなかった
そんな時キミは笑顔で言ってくれたね 「二人ぼっちなら生きてくれるかな?」
早朝に吹く街に溶けた息 迫り来る自覚と不可視悪
雑踏に消えた幾千もの鼓動 失っちゃいない手のひらの中
S
拝啓、生きかけの日々を送る僕へ
彗星、小さな願いを込めた天野
敗戦、ココロに負った毒矢の傷
fallen、翼が溶け墜ちたイカロスたち
もう夜も遅いし、手も震えてきた
最後の1ページまでこの指は動くかな
(間奏)
C.
冒険に憧れた少年は、今日も窓の雑居を眺めてる
初恋に輝いた首飾り 永遠に揃わない二つの破片
フルスモークに消えた幼心 性善説と血まみれの聖書
アスファルトに染みる哀と涙 塩辛い雨が降り注いだ
僕等は生きていれていますか?
僕等は死なずにいれてますか?
S.
拝啓、書きかけの日記を埋めた僕へ
聖霊、生まれた誰かに幸よあれ
転生、方舟に乗ったイヴと来世
終焉、白紙の日記を継いだキミへ
もう今日も遅いし、暗くなってきた
最後の一秒まで笑えているかな
さよなら。
ありがとう。
ありがとう。
生きていこう。
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