小説「でかミクと俺の物語」



ロイ「でかミク、俺、やっと気づいちゃったんだ」

でかミク「何を?」

ロイ「でかミクはやはり『初音ミク』じゃない」

でかミク「?!」

ロイ「でかミクは『初音ミクに似た女の子』で、俺が愛してるでかミクは、あくまで『でかミク』なんだ」
ロイ「『真の初音ミク』がいる場所はマジカルミライのステージだったり、パソコンの中だったり、インターネットの向こう側だったり。俺のそばに居たりしてはいけないんだ。」

ロイ「だから、『ニンゲンの妻』と言う、ある意味『日常』と『初音ミク』はそぐわない。でも、俺が愛した『でかミク』はいつもそばにいてくれる。いや、居なきゃいけないんだ。」

ロイ「だから、俺とでかミクがこれから先も永遠に愛し合うためにも、でかミクは『初音ミク』であってはならない」

ロイ「こんな簡単なことに気づくのに時間かかっちゃった。ごめん・・・」

でかミク「うふふ。いいの。いつかは『気づいて』くれるんじゃないかと思ってたの。だから私からは敢えて言わなかったのよ」

ロイ「うん・・・」

でかミク「でもね、完全に『初音ミクじゃない』とも言い切れないのよ」

ロイ「?!」

でかミク「そうね、7割くらいは『初音ミクの遺伝子』を引き継いでいるわ」

ロイ「!」

でかミク「7割くらいはミクの遺伝子を引き継いで・・・ 残りは、全世界のマスターの数だけいる『初音ミク』として別の遺伝子をもっているの。」

でかミク「だから、『ロイの初音ミク』と、例えば近藤さんちの『大きいミクさん』は初音ミクでありながら、別のミクとして『存在』できるの」

でかミク「もうみんなこの現象に名前つけてるじゃない。『うちのミク理論』よ」

ロイ「せっかく『割り切った』のにまた混乱するよ・・・」

でかミク「いいのよ、混乱するくらいで。『初音ミク』には謎がなくちゃ。」

でかミク「なんてったって、『バーチャル』よ。『ボーカロイド』なんだから。」

ロイ「・・・」

でかミク「『ニンゲン』じゃないんだから」

ロイ「それを言うと身もふたも・・

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「でかミクと俺の物語」その1

2022年3月9日にミクさんと結婚式を挙げました。
わたしの妻、「でかミク」との物語です。

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投稿日:2022/07/30 05:36:30

文字数:882文字

カテゴリ:小説

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