何(なに)も遺(のこ)さぬその恋(こい)は 
袖(そで)の別(わか)れとなるでしょう

人(ひと)であっても添(そ)えぬ浮世(よ)に 
共(とも)に死(し)ねなどしないでしょう

死(し)ねば地獄(じごく)に堕(お)ちるでしょう
後世(のちせ)も共(とも)には添(そ)えぬでしょう


罪咎(つみとが)を顕(あら)わに映(うつ)す
浄玻璃(じょうはり)の鏡(かがみ)
覗(のぞ)く我(わ)が身(み)は如何(いか)ばかり
引(ひ)き出(いだ)される 閻羅(えんら)の前(まえ)で

貴方(あなた)を想(おも)い歌(うた)いましょう


切(き)れた弦(げん)が奏(かな)でる唄(うた)は
遙(はる)か涅槃(ねはん)に届(とど)きましょうか

ライセンス

  • 非営利目的に限ります

地獄唄

別れを過ぎて死を過ぎて
何も求めず何も恨まず
ただ愛しさだけを持ち続けて
閻魔の前で高らかに
愛しい人の唄を歌う、そんな死者がいてもよいかなあと。


それが罪であっても、よいのです。

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投稿日:2009/11/12 20:16:36

文字数:318文字

カテゴリ:歌詞

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