キョウ視点

「ララちゃん、ララちゃん!」
ララちゃんは、心臓、コアのあるはずの場所が真っ赤に染まっている。
機械とは言え、人間に近く作られている。
だから、普通の人間の暮らしが出来るようになっている。
それはともかく、だから、心臓は人間と同じ場所にあって、ララちゃんは、其処を貫かれた。
無事なはずが無い。

「ああああああああああああ!!!!!!」
「ルル君!!」
ルル君はルコに敵わない、それも分かっててなお、戦っている。
「キョウちゃん!ララは」
ユアさんが来た。
「あ、ユアさん、ララちゃんが、心臓を刺されて・・・・」
「・・・・・キョウちゃん、ララが其処を刺された事は誰にも言わないで」
突然のユアさんの言葉に私は戸惑って
「でも、ユアさん・・・」
「とにかく、この事は誰にも言っては駄目、この事はソウ君も見ているわね、ソウ君にも、誰にも言っては駄目、と言って置いて。口が裂けても言っては駄目」
念入りにユアさんは言った。
知られたら困る事でもあるのだろうか?とにかく、私はこの事を言わない、とユアさんに言った。

ルコは、なんとか追い返せた。
「うう・・・・・ルコ!ルコぉぉ・・・・」
テトさんとテイさんは、ルコが言ったほうを見ていた。
<ユアさんは・・・・どういう意味で、あんな事を言ったんだ?>
私の中にいるソウは、私に聞いた。
(分からない、とにかくこの事は言っては駄目、そうとしか言われてない・・・)
<知る由も無いのか・・・?>
(知る方法も知らない)
<ユアさんに直接聞けばいいじゃないか>
(でも、ソウ、聞いたって・・)
<駄目もとでも聞いてみろよ、俺は見とくぜ>
そう言って、ソウは何も言わなくなった。
とりあえず、ユアさんに聞く事にしよう。
「あの、ユアさん」
「あ、キョウちゃん、どうしたの?」
「ララちゃんは・・・・大丈夫なのですか?」
「ララ、ね・・・・・キョウちゃん、誰にも言わない、そう約束してくれるのならば、ララの体について、教えてあげる」
「誰にも言いません、ララちゃんの事について、もっと知りたいんです!」
「ええ、わかったわ、教えてあげる」

マイ視点

「次の任務はあいつらと一緒!?」
「おい、この任務のチームを組んだ奴出て来い」
「あの、そ、それは・・・・・」
私達は、次の任務についての話があった。
でも、その内容はともかく、一緒に行くチームの事で私達はもめていた。
「私達は、あいつらと共闘するつもりは無い。それは言っておく」
「でも、これは任務ですので・・・・」
この人は畑菜理。
案内人兼オペレーター。
「とりあえず、このチームを組んだ奴を出せ」
「どうしたの?マイちゃん、サウ君」
その時、入ってきたのは、さっき重傷を負った筈のララちゃんだった。
「ララちゃん!?ちょっと、何で、大丈夫なの!?だって、さっき、重傷を負ったって・・・・」
「あ、ええと、わ、私、体、丈夫だから。マイちゃん達は、何かあったの?」
「ああ、それね、次の任務についての話してて、あいつらと一緒に行け、そう言われたの」
「全く、俺らがあいつらを目の敵にしてる事知らねえだろ」
「大変だね・・・・。ゴメン」
「ララちゃんが謝る事じゃないよ、それに、ララちゃんはまだ、病み上がりだし」
「あの・・・・・実は・・・・・」
「どうしたの?ララちゃん」
私は、そのララちゃんの次の言葉を聞いて、目の前にいるララちゃんに、殺気がわいてしまった。
「実は、ね、そのチームを組んだの、私なの」
「てめえっ!!何考えてんだ!!」
「ごめん」
「ごめんで、済まされる事じゃない。それくらいララちゃんも知ってるよね」
「・・・・・・・」
「ララちゃんには、絶対分からないだろうけれど・・・・・・!」
何で、何で何で何で何で何で!!!????
何で、ララちゃんがこんな事・・・・・。
「ううぅぅぅっっっっ!!!!」
その途端、ララちゃんは倒れた。
ララちゃんの、胸辺りから、大量の血が流れていた。
「ララちゃんっ!?」
そして、キョウちゃんが、この部屋に入ってきた。
「ララちゃん!!無理しちゃ駄目って、さっき言ったはずなのに!」
「ゴメン・・・・。ちょっと、あはは」
「でも・・・・・これって・・・・・」
どう見ても、ララちゃんの怪我は、新しく出来たものがある。
何故、新しく怪我が出来てるのか・・・・。
「・・・!そういえば、サウは!?」
私はあたりを見渡した。
この部屋に、サウはいなかった。

キョウ視点

さっき私が聞いた話。
それは、ララちゃんのコアの事だった。
ララちゃんのコアは、実は私達と同じ所ではなく
胸元にある、という事だった。
ララちゃんの胸元にある、青い石。
それがララちゃんの心臓。
それは、エンジェストーンと言って、とても強い力を持った石。
ルル君が此処に居られるのもそのエンジェストーンにララちゃんが強く願ったから。
ララちゃんは、二重人格で、もう一つの人格もそのエンジェストーンの影響で出来た。
それが、ララちゃんについての事だった。
私は驚愕した。
誰にも、言っては駄目。
私はその約束を絶対破らないと誓った。
少しでも、大切な友達の為に、役に立ちたい・・・・・・。
私は、そう思った。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

歌姫戦士ボカロボット第13話

まずごめんなさい・・・・・。
勝手に色々やらかしちゃってます・・・・・・。
気を悪くしたらごめんなさい・・・・・。
予告も結構勝手に捏造しちゃってます・・・。
やっちゃってごめんなさい・・・。
次回予告↓
マイ「ララちゃんの決めた、任務のチーム。私は嫌だった。最悪だった。そんな中、サウが行方不明になってしまった・・・・。そして、サウと再会できたと思ったら・・・・。嘘、嘘って言って!誰か、誰か、嘘って言ってよ!!次回「すれ違い、交差する思い」ねえ、私、どうしたらいいの・・・・?」

閲覧数:70

投稿日:2011/08/02 10:52:35

文字数:2,169文字

カテゴリ:小説

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